constructs

セレーナ: 嵐音

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オペラ劇作家、芸術家。生まれは空中庭園であり、貴族式の高等教育を受けて育った。美しい歌声と卓越した音楽の才能を持ち、かつては空中庭園世界政府芸術協会で最も期待されていた新進気鋭のアーティストだった。

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セレーナの今の体は空中庭園製ではない。赤潮、そしてある「代行者」により作られた。赤潮に棄てられたセレーナは体内にある異重合コアの欠片が起因して、異合生物に近い物へと再構築されてしまった。しかし最後にはセレーナの強い意志が勝ち、全てを終わらせようと自身を破壊する決断に至った。

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異重合コアの欠片との長時間接触や赤潮に再構築された体の副産物として、パニシングとの特殊な交流方法を会得している。正確に言えば「音」でなく「イメージ」なのだが、セレーナはパニシングの「声」が「聞こえる」らしい。異国の民謡のような理解しがたいメロディであっても、彼女はその喜び、悲哀を聞き分けられる。さすがに固有の意味までは理解できない様子だ。

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構造体は意識海の安定性を維持するために、人であった時の体を基礎として製造されることが多い。しかし現在のセレーナの姿は人間の時と大きく変わってしまっている。彼女の意識海は長く閉じた状態にあり、本来の人格を維持できないほど劣化してしまったからだ。今のセレーナは生まれ変わったセレーナであって、そんな彼女の意識海に最もふさわしい体が今の機体なのである。

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生まれ変わったセレーナの意識海はほとんどが崩壊している。とある昇格者のお陰で意識海が安定化し、体の制御を取り戻した。

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現在のセレーナの精神状態は不安定である。過去の記憶は彼女にとって水に映る影のように儚く、唯一覚えているのは芸術や美を追い求める心だけ。本性は善良で優しいままだが、孤独や憂鬱の顔を見せることも多い。