Story Reader / 外伝シナリオ / EX03 在りし日の残照 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX03-19 告別

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その時がやってきた

一部の侵蝕体は叫びながら向かってきた。それらは手足を広げ、無数の爪が体に突き刺さった

女の子を腕の中にしっかり抱きしめる。鋼鉄装甲の傷がどんどん増えていく

た、太阿は……

止まる……ことはない……!

時間の流れがゆるやかになり、この世にいるのは太阿と少女だけかのようだった。風が吹き荒れる中、太阿は武器を振り上げた。武器は人のために作られた物。太阿と同じく

太阿にとって、それは使命であり、責務だ。機体はもう上手く動かないが、たとえその動きが止まっても、工場に戻され再建されるだけのことだ

しかしHNB1にとって、これは自己の意志であり、自分が守りたいものを守ること……

こんな虐殺しか知らない物と比べられてたまるか……私は戦うための信念を持ってるんだ。私は必ず勝つ!

太阿は平和な九龍環城を再び見たいと願った

人々が太阿を囲みながら笑い、九龍商会の塔の頂点は月の光で輝き、九龍劇場の演目を観て、子供たちがおどける光景を見たいと願った

九龍で働いていた時、とくに褒められるようなことはなかったが、唯一ともいえる力の源泉はそれだった

それが、太阿が特別だった原因かもしれない

女の子

うえぇぇん

な、ぜ、泣くの?

怪我、を、した?

女の子

うぅぅ……

泣か、ない、で

女の子の悲痛な泣き声を聞き、瞬時に怪我をしたのかと恐れたのだ。痛みや悲しみを感じないで欲しい。そう思いながら、太阿は前へと進んだ