Story Reader / 外伝シナリオ / EX01 グランブルー / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX01-4 鬼さんこちら·偽

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ゲートが開きました!

ロランめ、まさかゲートに高圧放電装置を仕掛けるとは……

もし破壊したり、飛び越えていたなら……今頃消し炭になっていたでしょうね

Bravo、brava(いいね、いいね)

迫りくる敵などお構いなしに、ロランは喝采している

実に見応えのあるショーだったよ。録画でもして売れば、ひと稼ぎできるんじゃないかな?

少しくらい喜びなよ。「第1ステージ」クリア、おめでとう

何を企んでいるのか知りませんが、必ず阻止します

ロランが手を挙げて何か言おうとしたその時、拘束されていた男が侵蝕体の隙をついて走り出した。遊園地へ向かっているようだ

リーフの緊急処置を受けたとはいえ、損傷状態の構造体があの速さで走れるとは到底信じがたい

皆が反応する間もなく、侵蝕体の通ったルートを戻って遊園地へ入ってしまったのだから

…………まったく

「ショーメイ」は本当に賢くないな

まあいいさ、悪い子はどの道お仕置きを受けることになるんだ。黄金時代風に言えば「鉄拳制裁」ってやつ?

それに、今の僕にとっては、君たちを仕留める方が重要だ

ああ、そうか。そういえば、何度か君たちに負けてたっけね

厳密にいうと、僕が君たちを仕留めるわけじゃないんだよ

そこの大剣を抱えた君!

あ?

ふっ、いい子だね。君はずっといい子にしている

……誰がアンタの話なんか聞くかよ

うーん

おい!どういう顔だ!

誤解しないでほしいんだけど、君に話しかけてるわけじゃないんだよ

僕が話しているのは「君」の方だ

はぁ?何言ってんの?頭おかしくなっちゃった?

……カムイ!下がれ!

今更気づいたところで、もう手遅れだよ

——Anzus——

ロランは、唇の動きさえ確認できないほどゆっくりと謎の言葉を発した

同時に、通信チャンネルにその言葉が大きく反響した。他の周波数の音声を全てかき消すほどの大きさだ

その信号はこの場にいる構造体全員に干渉したが、彼らは皆、武器を握りしめて耐えている

――カムイ以外は

………………アンタ……何……を……

まだ起きないのかい?寝坊する子は大きくなれないよ?

——Anzus——

ロランは先ほどの言葉を繰り返した。増幅した信号がチャンネル内に反響し、歪曲し、恐怖の方向へと変性する――

……俺……は……

何の音声信号だ?マルウェアみたいなコードを検知したぞ!

これ以上耳に入れるな!さもないと……

大剣が地面に倒れ、そして——

カムイも倒れた

カムイ!!!

了解!

リーは弾倉が空になるまで連射し続け、ロランは一歩後ろへと下がった

一番近くにいたルシアとクロムがカムイを抱えて走り出す

次々と起こる爆発をギリギリでかわし、なんとかロランの射程から逃れることができた

……チョロチョロ元気なネズミだね

まあ、構わないけど

カムイ!カムイ!

……

カムイの目は開いている。顔だけ見れば、何ともないように見える

――だが、横たわったまま、1mmも動かない

クロムとルシアに運ばれている時でさえ、カムイはまるで丸太のように指1本動かさなかった

クロムは振り返ると、首を横に振った

アシモフにお願いしてみましょう。私とリーフのスキャンでは何もわからない

……モニターしていた。補助型の機体をゲートウェイに使わせてくれ

わかりました

カムイの鎖骨部分にスペアのデータ接続端子がある。それをお前の逆元装置に接続するんだ

カムイの厚い装甲から鎖骨を探り当てるのには骨が折れたが、どうにか接続端子を見つけることができた

カムイのデータ接続端子にアクセスします

よし、あとは任せておけ

……

厄介だな。「カムイ」に異常は起きていない

こいつの意識が意識海に閉じ込められたんだな

簡単に言えば、意識海の端子にアクセスする手段がなくなっている。物理的にも、プログラム的にもスタンドアローンの状態だ

つまり、カムイの意識は身体のパーツと接触できないってことだ。それで機体が停止している

さあな。九龍環城からかっさらった「華胥」の機能かもしれんが……

とにかくだ、すぐに帰投して緊急処置をしないと、機体が動かないどころか、意識そのものも不安定になるぞ

チッ、ファウンスでお勉強しなかったか?

意識が意識個体と接触できない状態が続くと、不安定になって自我を維持できなくなり、自己消滅が始まる

それはまずい。すぐに輸送機を手配しなくては……

クロムが空中庭園の輸送機隊と連絡を取っていたその時、突然カムイが目を醒ました

……お前らは……何だ?