黄砂を切り裂くような通路は、陽光と高温の届かない地下トンネルの奥へと続いている
突如、ワイヤーがピンと張り詰める微かな音が空気を震わせたと思ったその瞬間、ルシアはもう動いていた
ルシアの太刀が下ろされた先に、太刀に当たって変形した矢が落ちている
皆、気をつけてください!
おそらくは機械体のオートマチックボウです
威力を計算しました。命中した場合、指揮官の防弾装備を貫通します
簡単には進めそうにありませんね……
付近には奇妙な機械構造とセンサーが多数……僕の逆元装置が感知しています
ということは、僕たちはすでにサーバーの中枢部に肉薄しているのかもしれません
この時、蒲牢は皆と少し距離を取って立っていた。まるで自分の動きを見られたくないかのように……
くそッ……なんでなの……
どの機械体も符牒に反応しない……
もしかして、こいつらみんな……
ひとり焦り出した蒲牢は、誤って仕掛けのある床板を踏んでしまった
その瞬間、蒲牢は襟首を引っ張り上げられた。つい今まで立っていた場所には矢が6本刺さっている
戦場で気を散らすとは、感心しませんね
……
今の騒ぎでまた侵蝕体が寄ってくるでしょう。皆さん、戦闘準備を