こんな粗末な物で私の実力を強化できるとは思えない。それに色のセンスも……まあもういいわ
αは箱の中身を見つめてそう言った。それは緑色をしており、端に銀色で「α Lyrae」と模様が刺繍されたリボンだった
α Lyrae?
今日わざわざ私のところに来たのは、その伝説を聞かせるため?
あなたの考えは知らないけど、私はそのどちらにもならないわ
守りたいものがあるなら、強くなって奪い返せばいい。そんなつまらないルールに縛られたままじゃなく
……私についてくればそんな日が来ることは未来永劫ないわ
本当にそんな状況になったら……私のやり方を見せてあげる