Story Reader / イベントシナリオ / 夜の星語り / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

バンビナータ 夜の星語り

>

えっと……ブラインドボックス……指揮官はバンビナータに目を閉じて開けて欲しいのですか?

バンビナータは了解しました

バンビナータはプレゼントをそっと受け取り、隣のテーブルに置いて、丁寧に包装を解いた

これは……

バンビナータは畳まれた淡いアヒル色のぬいぐるみを手に取って、困惑した表情で見ている

ぬいぐるみの上に、同じく淡い黄色をしたボタンを見つけたので、バンビナータの代わりに押してみた。するとペタンコだったぬいぐるみが突然膨らみ始めた

え……指揮官……?

バンビナータがそれを困惑しながらも膨らみ終わるまで抱えていると、折り畳まれていたぬいぐるみはお星様の形になった

少し前まで商店街のいたるところに、これの広告がぶら下がっていたような覚えがあった。実用的かどうかはさておき、これを被って写真を撮るのは楽しそうではある

被り物……こ、こうでしょうか?

バンビナータはぎこちないながらも素直に淡い黄色のお星様を被った。無邪気な瞳が5本の角に囲まれていて、かわいらしく、そして少しだけ滑稽に思えた

あれ……指揮官?バンビナータは何か間違えてしまったのでしょうか?

恐らく、思わずニヤついてしまった自分を見たからだろう。バンビナータは慌てて助言を求めてきた

この瞬間をフィルムに収めないなんて、少しもったいないような気分になる

バンビナータの意見を求めようとしたちょうどその瞬間、すでに彼女はこちらに微笑んでいた。端末が自分に向けられていることに気付いていたのだ

バンビナータに微笑み返し、シャッターボタンを――

カシャッ