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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐34

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貴様らは一体、なぜ我に歯向かう?無駄だというのがわからんのか!

皆が全力で国王一派と死闘を繰り広げた。だが、どうしても国王にとどめの一撃を与えられない

なんでだよ!HPゲージが出ているのに勝てねぇじゃねぇか……どうなってやがる!

カム、ヴィラ!

カリカリうるさいわね……これも想定内よ

そうでもなければ、みすみす秘宝を合体させたりはしないわ

うん、HPゲージがあるNPCでも、プレイヤーが勝てるとは限らないんだ。「HP固定」の負け戦闘ってのもあるから

たとえ秘宝が完成しておらずとも、我は力を得た。貴様らから秘宝を奪い返し、この世界の完璧な存在になることも容易いだろう

では、死ね!

総員、防御態勢!

ルシアの指示によって全員が散開し、国王に牽制攻撃を展開する

おい!戦いに夢中になるのも結構だが、わしらの本物の秘宝も完成したぞ!次はどうすればいい?

いちいち俺たちに訊かなきゃわからないのか?アンタだって秘宝を使えるんだろうが!

はっ!

魔王はカムの言わんとすることを悟ったようで、スワッと頭をあげた。とはいえ、魔王は全身が頭も同然だったが

魔王は秘宝を掲げるリーフを振り返って叫んだ

リーフ、秘宝をわしに向けろ!それから最強の人間の「名前」を大声で叫ぶのだ!

え!?最強の人の、名前!?

いかにも!そうすれば、わしはその者に変身し、システムの力を得られるのだ!

こうなってからわしは自分のかつての姿を忘れてしまった!だからお主らに頼む!勇者たちよ!

こうなってからわしは自分のかつての姿を忘れてしまった!だからお主らに頼む!勇者たちよ!

最強の人の……えっと

リーフにとっては難題だった。他の者ならばすぐに答えたかもしれないが、リーフの中では誰もが平等なのだ

ああああ!

国王の攻撃が一段と強烈になる。たとえ足を引きずってでも、とどめの一撃を食らわせなければ――何もかもおしまいだ

リーフ!!!

えっと……最強の……

覇王……そうでした、ここは「覇王の大陸」ですもんね。ならきっと、覇王が最強の人物です!

リーフは大きく息を吸い、秘宝を目の前の魔王に掲げて、高らかにその名を叫んだ

覇王、セリカ!

待った!セリカ!?

リーフは神妙な表情を浮かべた

実は先日、セリカさん自作の小説をずっと読んでいたのですが、不注意で……

セリカの自作小説の内容にふれる前に、秘宝が動き始めたようだ

リーフは思い浮かんだ「名前」が正しいのか不安なようだが、誰もが拳を握りしめ、うなずいている。リーフよ、君の選択はきっと正しい

ええ、これ以上悩んではいられません!

リーフは大きく息を吸い、秘宝を目の前の魔王に掲げて、高らかにその名を叫んだ

セリカ!!!!

待った!セリカ!?

秘宝が光を放つと同時に、リーフは言った

だってセリカさんは、自分こそ最強のキャリアウーマンだって……

「最強のキャリアウーマン」がどういう意味かわからなかったが、秘宝は動き始めた

光……この光は!?