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砲撃の音だ!
魔将ゴールドジェガンの言う通りに秘宝を追いかけ、一行は廃墟にたどり着いた。皆の足取りは更に速まる
箱のくせにちょこまか動きやがって……!続けて撃て!
お前らごときに捕まるものか!
なんだ?国王の衛兵に……異重合体?
衛兵が砲撃を行っている。撃たれているのはどうやら異重合体だ。異重合体の身のこなしは素早いが、反撃の手段はないようで、遅かれ早かれやられてしまうだろう
一体どういうことですか?リーフと魔王はどこです!?
お主らバカか。魔王はここにいるだろうが!
突然の闖入者は悪目立ちしていた。当の闖入者一行としては状況に困惑するばかりだが、交戦中の両陣営はすぐに気づいたようだ
自称魔王の異重合体がプンスカしながら駆け寄ってくる。当然、大量の追跡者を伴って――
待て待て!珍妙な装束のお主らはまごうことなき聖女、じゃなかった、リーフの仲間であろう!?
体は細いが頭脳は優秀……違う、そんなことよりお主ら、リーフの仲間であろう!?
リーフを知ってるってことは……まさか、本当に魔王?
とにかくだ!まずはあれらをどうにかしてくれ!事情はあとで話すから……頼んだぞ!!
では指揮官、異重合体を助けましょう