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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐26

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さて、どこに逃げるのかしら?私は別に魔王城まで追いかけても構わないのよ

ただ、カムが私ほど忍耐強いかはわからないけれど

俺を巻き込むな

う…………

一体どうすれば……

逃げ続けるにも限界がある。ましてや突発的な状況にあって、魔王も、リーフも、逃げる方向を見失ってしまう

そして簡単にヴィラの奸計に落ち、いつしか衛兵に囲まれてしまった

あなたたちの目的は、魔王ですか?

いいえ、目的はあなたよ、聖女サマ。魔王の方はオマケね。まさか一緒にいるとは思わなかったわ

……

「聖女」というのは一体何なんですか!?

それはね、秘宝をひとつにできる者のことよ。システムがプレイヤーのスキルを判断して、適切な者に役割を割り振るようね

秘宝を合体……?魔王、最後の手段というのは、まさか……

いかにも。だが、わしも試したことはない。ゆえに……

秘宝を得た者が、女神の力を得られる。このゲームはそういう設定になっているみたいよ。国王に限らず、魔王でもね

誰もがその力を手に入れたがっているということかしら

とにかくあなたを捕まえれば、秘宝は半分出来上がり。残る半分も、あなたの指揮官が持ってくれば万事オーケーってわけ

指揮官……そういえば、パーティーリストに指揮官とカレニーナの名前が増えていました

待て!貴様らは他の秘宝も持っているのか!?

ええ。私たちは秘宝を3つ手に入れている。全て集まるのも時間の問題よ。魔王サマ、残念だけれど、あなたが栄華を取り戻す日は永遠に来ないの

そう言うと、ヴィラは軽く手を振って衛兵に合図した

うっ……ならばわしが聖女の盾となろう。聖女さえ逃げおおせれば……

どんなに逃げてもいつかは捕まるでしょう……。ですから、今すべきことは逃げることではありません、戦うことです!

へえ。てっきり私たちを説得しにくると思っていたけれど

あなたたちは情に訴えかけたところでどうなる人でもないでしょう。魔王を助けて、世界を救いたいなら

私はここであなたたちに勝たなければなりません!

だが、それは不可能だ

リーフが一歩前に踏み出そうとした時、その背後で大剣が地面に突き立てられた。いつの間にか、カムがリーフの背後に回っていたのだ

いつの間に!?

おとなしく捕まるがいい、衛生兵!