Story Reader / イベントシナリオ / 伝説の執行者·GR / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

伝説の執行者‐17

>

地下を拠点とする魔族も決して少なくはないようだ。それに、魔族には人に近いものと動物に近いものがいるようだ

一部の魔族は意思疎通をとることが難しく、動物のように本能に従って攻撃を仕掛けてくる

地下の魔族は、大体がその動物タイプだった

俺たちとの会話からしたって、あの国王……絶対にバグだろ!

一緒に行動する中で、ルシアたちが目の当たりにしたさまざまな状況について、詳しく聞くことができた

一番気になるのはやはり、まるでゲームに縛られていないかのような国王のことだ

国王はシステムの構造を利用して勇者をコントロールしてきましたが、明らかに目的があってのことです

やっぱ違和感あるよな~?俺は、セリカさんが国王に設定したのは他の誰かだと思うんだよ

うーん……どうだろうな?でも普通バグってさ、ゲームの正常な進行を妨げるようなのをいうんだよ。そういう意味では、バグとはいえないのかも

まったくもってクソ面倒なゲームだな……なんなら、もうやめてもいいんじゃねぇか?

ただのゲームではありますが……私は決して、この世界やNPCたちに災難をもたらしたくはありませんし、見捨てたくもありません

NPC……ただのプログラムのはずなのに、人の姿をしているだけで、すごくおかしな感じです

そういえば、前に変なゲームをやったなぁ。メタっぽい設定だけどさ、主人公は最後の最後で自分もゲームの登場人物だって気づいて、コントロールされたままになっちゃうんだ

「胡蝶の夢」というやつですね

フン、何だそりゃ……まさか、自分もそうだって言うんじゃねぇだろうな?

そうではないと証明する方法がありませんからね。ですが、もしそうなら、僕という「蝶」がなぜパニシングのような夢を見るのか知りたいものです

夢でも現実でも構いません。私たちはすべきことをすればいいんです

今はすべきなのは、リーフの痕跡を探し、一刻も早くリーフと合流し、リーフがひとりで行動していた理由を知ること

そこにこそ、事態を打開する鍵があるんじゃないでしょうか