し、指揮官
指揮官!!!
暗闇の中、誰かの声が聞こえる。静かに瞼を上げると……
——
魔将の城の地下です。目が覚めて本当に良かった……
……見るからに地下施設といった感じの建築様式。ルシアたちは皆一様に安堵の表情を浮かべている。心配をかけてしまったようだ
はは!さっきはめっちゃびっくりしたぜ!まさかゲームの中で出血するなんてさ!カレニーナの回復薬がなかったら、危ないとこだったんだぜ?
そうだよ。カレニーナと指揮官が、一緒になって空から落ちてきたんだよ。大丈夫、頭打っちゃった?
回復薬を略奪する勇者って、本当に指揮官たちのことだったんだな。お陰で俺たち、まあまあひどい目にあったんだぜ?
そんなことはどうでもいい。指揮官も気がついたことだし、オレたちはパーティーに戻ってもいいよな?
カムイの話を遮るように、暗がりからカレニーナが出てきた。不服そうな目でルシアを睨めつけている
その前に、指揮官に状況を共有しませんか?例えば、どうしてここにいるのか、そして何が起こったのか――
めんどくせぇ
指揮官はまだ気がつかれたばかりですから、どうぞ横になったままお耳だけ貸してください
指揮官とカレニーナが把握していた通り、私たちと国王は見解の相違から戦闘にいたりました
なぜか私たちの攻撃は国王に通じず、窮地に立たされた時、指揮官とカレニーナが上から落ちてきました
それと同時に、カムとヴィラが爆弾を投げてきた
あのふたりはな、勝つためなら手段を選ばねぇんだよ……
カレニーナだってスタート地点で俺たちを始末しようとしてたんだろ?同類じゃんか
オレは正々堂々と戦うんだよ!!!
あの爆弾は魔族の物のようですね。とにかく、国王の攻撃よりも先に爆弾が命中し、足場が崩壊してこの場所に落ちた、というわけです
指揮官が「出血」したのも、高いところから落下したためのエラーか何かでしょう。今はもう、心配する必要はないと思います
今のところ、気配はありません。ですが、国王も僕たちの居場所を把握している。ここに留まり続けるのは得策ではありません
あのイカレポンチども……ムカつくったらありゃしねぇ。戻ったら絶対にぶん殴ってやるからな
とにかく、依然としてわからないことだらけです。指揮官、パーティーは別々ですが、でもこれからは一緒に行動しましょう
[player name]がパーティーに加入しました
え?
は……?
はぁ!?!?!?