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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐15

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う……駄目だ……秘宝だけは……

往生際が悪いぞ

カムの強烈な蹴りが炸裂する。グランドンはついに倒れ、隠されていた秘宝がカムの手に渡った

[player name]、これはお前が持っていろ

てっきりカムのアイテム袋に入れるものとばかり思っていたのだが、カムは秘宝を舐めるように観察したあと、こちらに放り投げてきた

俺はひとつあればいい。お前もひとつ持ってろ

こういう類のブツはな、どこにあっても安全ということはない

————

……おい!?揺れてるぞ!まさか、地震か!?

なにが「まさか」なの、カレニーナ。ただの地震じゃない

おい、グレイレイヴンの。確かルシアたちは下でリーフを探すって言ってたよな?この揺れ、まさか……

だな!今すぐ行くぞ!

お前、どういう神経してんだよ?そんなちょうどよく地震なんか起こるかよ!とにかく、急いで下りるぞ!何が起きたのか確かめねぇと!

行くのは[player name]だけで十分。あなたには他にやることがあるわ、カレニーナ

ああ?

……まだわからないのかしら?下で何が起きてるって、まさに今、あの国王がでろくでもないことをやっているの。あいつ、自分の力を隠して私たちに秘宝を集めさせていたのよ?

私たちは素直に任務を受けたから、何も起きなかった。でもルシアたちは拒否するに決まってるじゃない?「あなたの企みは全力で阻止します!」とか啖呵でも切ったはずよ

なら余計に行かないとだろ!?

行ってどうするんだ?HPゲージのない敵は殺せないんだぞ?

……ましてや、アイツは国王だ。何か特別なギミックでも発動させなきゃ、殺せないだろうな

確かに、カムイも言っていたわね。「重要なNPCを殺してはいけない」って……

ルシアたちはここで撃破されるのが正しい進行ってことね。そうすれば、勝負は私たちの勝ち

お前、まだ勝負とか言ってんのかよ?

あら、あなただって勝負のためにゲームに加わったのではなくて?

ヴィラ、早くしないと手遅れになるぞ

……わかったわよ

まあ、想定内ですけれど。では……カレニーナと[player name]は仲良くお手手つないで下まで転がっていって頂戴!!!

その時にはすでに、ヴィラの強烈な一発を食らっていた。カレニーナとともに……

おい!何しやがるッ!!

カレニーナは、ヴィラの一発を察知して受け身を取っていたようだ

物凄い勢いで落下している。眼下には、国王とルシアたち――

ヴィラ

回復薬は売るほどあるんだから、じゃぶじゃぶ使いなさいよ。せいぜい頑張りなさい、[player name]。万が一死にでもしたら、ブッ殺してやるから

それが、意識を失う前に聞こえた最後の言葉だった