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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐13

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まさかここで指揮官と会えるなんて……!あなたたち、どうしてここへ?

そのセリフ、そのままお返ししますわ

魔将の城の前での、予想外の出会い。ふた組に分かれての争いではあるが、早々に出くわすとは思ってもいなかったのだ

では、こちらが先に答えましょう。私たちは手掛かりを頼りにここへたどり着いたんです。リーフはここを通ったようなので

魔王……どういうことですか?

それは私たちもわかりませんが、リーフがこの近くを通ったことは間違いありません

ルシアの回答は的を射ない。……まるで、ふた組は別のゲームをプレイしていたかのように

どうやらそれぞれのパーティーが掴んでいる情報には齟齬があるようだな……カムイ、城には行っていないのか?

行ってないぜ。プレイを始めた時点でもうリーフは行方不明だったから、俺たちはずっとリーフを探してた

やはり……

そういうアンタらは、国王のとこに行ったってことだな。国王の犬だとか、悪徳勇者だとか、ここに来るまでの間、名誉ある称号を何度も聞かされたぜ?

言っとくけど、悪徳勇者ってのはヴィラのことだぞ!オレは違うからな!

ええ、私は指揮官を信じていました。指揮官が悪事を働くわけはありません

あら、グレイレイヴン指揮官。釈明してくださってありがとう

指揮官たちは、国王のとこでどんな情報を手に入れたんだ?教えてくれよ!

そういうことだったんですね。NPCの国王がハセンの姿をしていて、しかもリーフを姫と呼んでいた――そしてリーフは魔王に捕まり、魔王城に連れていかれた、と

それに……倒した魔将が言い残したという「女神の秘宝」については、私たちが得た情報と一致します

つまり、国王は悪人だってことか?

復讐心を満たすためだけに魔族を攻撃するというのは、あまり褒められたことではないわね

指揮官が持つ情報からみて、国王は魔王城への道をひらくために、勇者に秘宝を収集させたいようですね

一体リーフの存在はどんな役割を果たしているのか……

ええ……おそらく国王は、何らかの理由でリーフを必要としている。そうでなければ、そもそもがありえないミッションでしょう

リーとルシアの分析により、国王の計画の中核をなす要素が浮かび上がった

ひとつは魔王城の門を開けること。もうひとつは――リーフである

魔王城の方は秘宝を集めれば済む話です。ですが、リーフの方は、状況が一切わかりません。慎重に進めるべきです

何を慎重にする必要があるのかしら?Tipsに従って行動していればいいじゃない

ですが、国王が裏で何を企んでいるかわかりません。企みを阻止しなければ、人間はもとより、魔族にも災難が降りかかるに違いありません

そうは言うけれど、これはゲームなのよ?ゲームの人間の生き死にが、私とどう関係するというの?

ヴィラ、あなたの言うことは正しいかもしれません。ですが、私はあらゆる存在を決して諦めたくはないんです

……

……あなた、記憶をなくしてから、より一層気持ち悪くなったわね

そう言い捨てたヴィラは地面に突き刺していた刀を抜き、魔将の城へ入っていった。カムとカレニーナもそれに続く

指揮官も入られますよね?もし中にリーフがいたら、……リーフを守っていただけますか?

ありがとうございます。どうかよろしくお願いします

この付近を捜索しようと思っています。リーフが建物に入ったという確証がないので……

おい、グレイレイヴンの!さっさと来いよ!お前はオレたちのパーティーメンバーなんだからな!

いつの間にか引き返してきていたカレニーナに腕を掴まれ、引きずられるように城へと入る

——

ルシア、なぜ指揮官を行かせたんですか?この状況……戦力は少しでも多い方がいいのに

いいえ、「客人」の目当ては私たちであって、あちらのパーティーではないようですから

そういうところはきっちりしてるんですね。仕方がありません。カムイ、戦闘の準備をしてください

はいよ!

指揮官が城に入ったのを見届けると、ルシアは武器を構えた。カムイとリーも同様にして、暗がりに忍ぶ何者かを迎撃する体勢を整える

ほう……気づかれていたか。遠方より来たる勇者よ