Story Reader / シークレット / 12 九龍環城 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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12-2 囚われの犬

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ケルベロス、聞こえたら応答を

ケルベロス!

ギィ!!!

しつこい!

ケルベロス、我々は今、新たな命を受けて移動を開始しています。そちらの状況は?

ギギィ!!!!

状況は至ってシンプル……あなた方の後始末中よ

21号

目視範囲に隙がない、包囲されている

……現在地は?すぐにカムイと向かいます

ノクティス

……お坊ちゃん方は自分のことだけ心配してろっての

おい、待て!待てッ!

通信切断後、ヴィラは目の前の敵を思いっきり撃ち飛ばした。仲間の残骸を避けようとする侵蝕体の隙をついて、体勢を整える

ノクティス

アシモフ、アシモフ、アシモフ……あとでぜってぇ八つ裂きにしてやる……

機体に制限用ロックをかけやがったうえに、「バッテリー」が調整中で使えないだと!?ふざけるにもほどがある!

3人はそれぞれ、工業区域内の別々の場所で敵と遭遇した。ヴィラはノクティスを21号の支援に行かせ、単身で侵蝕体の群れを相手にしている

21号

バッテリーとはなんだ?

ノクティス

バカか!今はそれどころじゃないだろ!!

21号

私は馬鹿ではない

ちょっと!通信を繋いでいるのは、あなた方のド低能な会話を聞くためじゃなくてよ!状況を報告して!

実に不思議だね。僕が怖くないのかい?

怖い……?それどころか、今以上にあなたとお近づきになりたいと思っているわ

これ以上近づいたら、君は僕を撃つだろう……。だけど、まさか君に見つかるとはね。ストライクホークさえ撒けばいいとばかり思ってたんだけど……

君のそのクレイジーな戦い方……空中庭園に置いておくのはもったいないよ。どうだい、パニシングの力を味見してみないかい?

昇格者とかいうのになる、という提案以外だったら考えてあげてもいいわ

なぜ、昇格者じゃダメなんだい?

私はまだもっとたくさんの痛みを感じたいの。他人のも、自分のも

そして、痛みというモノは「人間」の特権なのよ、昇格者

ヴィラは会話を続けながら次々と侵蝕体を切り裂き、そのままロランへと切っ先を向けた

まるで僕たちが「人間」じゃないみたいな言い方じゃないか……ケルベロス

あら、あなた方「人間」だったの?

もちろん……違うに決まってるだろ!さあ、包囲を縮めるんだ!!

ギィ!!!!