Story Reader / 叙事余録 / ER06 薄明射す闇塔 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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ER06-7 再び鉱場へ

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ブリギット

――[player name]、ルシア

鉱山の奥深くに進むほど、信号は弱くなった。厚い泥土が無線信号を遮り、臨時で設置された端末の短波通信回線からの声もザラついている

ブリギット

何か――異常は?

任務詳細によると支援部隊の坑道からの撤退後、ここは封鎖されていた。長期間無人のまま放置され、更に再び崩落も起き、誰も入れなかったはずだ

支援部隊が犠牲者の死体を放置したまま撤退したりしない。緊急事態で運び出せなくても、可能な限り埋葬する。こんな風に死体が積み重ねてあるのはおかしい

近くに血痕は見当たりません

調べ終えて、ルシアと自分は目を見合わせた

ブリギット

――こちらの状況も同じよ

――坑道内で別の異変が起きてる――くれぐれも慎重にね

じゃあ予定通り合流地点で――以上

指揮官、あの研究員はどこか変です

ルシアはわざと少し後退り、そっと耳打ちした

アンジェです

彼らは顔こそ驚いてはいたが、素振りは逆に落ち着いていた。他の怯える者たちと見比べると、彼らの反応はまるで「演技」だった

坑道内で起こる出来事をあらかじめ予想していたかのようだ

未知のリスクが存在するため探索任務を短縮し、約40分後、ふたつの部隊は予定通り内部ホールで合流した

ここは各坑道が集まる地点で、背後には採掘されていない岩石もある。防御に適し攻撃も受けにくく、脱出も容易い

ふう……面と向かって話す方がいいわね。ここの岩盤層は厚いから、専用の短波チャンネルでも端末の通信にはノイズが混じっちゃう

コンスタンティン鉱場には独自の内部通信システムが設置されてたはず。その送信機と受信機を修理すれば、内部の短波通信が使えるようになる……シェリル、見てきてくれる?

はい

シェリルと呼ばれた支援部隊の隊員はすぐさま駆け出した

こんな時に人手を割いて通信システムを修理する必要がありますか?

あるに決まってるでしょ。何か問題が起きて通信が切断されたら、こんな広い鉱場でどうやって連絡を取り合うのよ

通信は支援部隊が戦場からの要請を正確に把握するための手段のひとつなのよ、アンジェさん

空中庭園に協力することにしたのなら、空中庭園のやり方にいちいち口を出さないでもらいたいわね

フン

トロイに引き止められ、アンジェはブリギットと言い争うことを諦めた

運び込んだ物資はここに一時的に置いておく。出入りする坑道の二次崩落を防ぐために、ひとつの小隊で坑道を補強するわ

その他の隊員は、エリアを分けてそれぞれのエリアを探索

ラボや侵蝕体に関する情報を発見したら、交戦を避けてただちに撤退して報告を

ブリギットは任務を割り当てながら、隊員たちを各場所へ配置していた。ルシアがさり気なく歩く速度を落とし、自分のすぐ側へやってきた

指揮官

アンジェと助手以外にも、怪しい人物がいると思いますか?

ルシアに、素振りでアンジェと助手の様子を示した