Story Reader / 祝日シナリオ / 一陽来復 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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囲まれた少女

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攻撃がひと段落すると、ナナミは交戦している相手の正体に気づいたようで、その手を止めた

その場の全員にとって予想外だったのは、「小型機械」たちが戦いもせずに逃げ出したことだ

追撃中、ワタナベから渡されたコートのポケットから小さな追跡装置が落ち、なくなったことには誰も気づかなかった

なんで、いつも指揮官がいるのかなぁ?

そしてさぁ、カレニーナ。そのちびっこいのは……

あっ、ちょうど新しいお友達が欲しかったんだよ!そのおチビちゃんに決めた!よしよし!

見た目はカワイイけど、性格はちょっと面倒くさそうだな、でも……いいところがないわけじゃないし!

おいおいおい、オレたちが助けたお礼は?こんなにたくさんの侵蝕体らしきモンに囲まれてたっつーのに……

こっちが手出ししなかったら、危なかったんだぞ!おい、もっと真剣に考えろよ!!

……危なかったって?

それにな、それはお前のオトモダチじゃない!補機っていって、空中庭園の重要装置だ!

ちょっとちょっと待って、待ってよ!さっきから、なんか間違ってるよ

はぁ?!間違ってるのは、お前がコッチに感謝してないことだろうが!!

カレニーナの短気が爆発した。側にいた補機はカレニーナの怒鳴り声で高く飛び上がり、2周ほど空中を旋回した

まずは安全のために、この場を離れた方がいいと思います

では戻りましょう

あの機械たちが反撃してくるかもしれません。出所不明な機械の行動は把握しかねます……とにかく、普通ではないようですから

こんなに簡単には終わらないだろ!

あの機械たちが反撃してくるかもしれません。出所不明な機械の行動は把握しかねます……とにかく、普通ではないようですから

わざと戦わずに逃げたって?ち、こざかしくてウザイな

ナナミが敵に囲まれたので心配しましたが……これらの侵蝕体らしき存在の行動は、通常ではありえないですね

一般的には……明確な自己防衛意識がある機械は稀です。侵蝕体と思っていましたが、その行動には攻撃性があるように見えませんし……

もしかして……侵蝕によるものではないとすると……残る可能性は、「機械覚醒」でしょうか

だから、最初から、間違ってるって言ったじゃん!

アレがどこから来たか、ナナミはちょっと知ってるんだ――

あのさ――そこ、そこの指揮官!ボーっとしてないでナナミの話をちゃんと聞いてよ!

へへん、ナナミはね、おびき出して捕まえようとしてたんだ。必死に計画したのに、指揮官たちがぜんぶオジャンにしちゃって、もう

おびき出して?お前、そんな芸当できんのかよ?

何でもできるに決まってるでしょ!ナナミ様だよ?

……そうであれば、あれについての情報を教えてもらえませんか?

アレの情報だね、うんうん。知りたかったら――

取引しようよ。手伝ってくれたら、情報を教えてあげてもいいよ

それはね、超簡単……!ナナミと一緒に、ぜーんぶとっ捕まえるの!