Story Reader / Affection / バンジ·明察·その3 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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バンジ·明察·その5

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指揮官A

それは反則だ!ファウルだ!

指揮官B

……まぁ、そんなの気にするなよ、戦場では誰もそんなことを気にしないって

訓練ルームに入ると、以前会ったふたりの指揮官がホログラフスクリーンの前で言い合いをしていた

壁にはまだ「バンジ休憩室」と貼られているがバンジはいない。先日の学校以来、会っていなかった。バンジの不在に安心していいのか、残念なのかがわからない

ホッとしながら訓練キャビンに掛けられた装備を取ろうとした時、背後から声が聞こえた

あ、グレイレイヴン指揮官

うん、基礎訓練をちょっとね

相手になろうか?

指揮官A

ちょっとちょっと、さっき訓練を頼んだら断ったのに。扱いが違いすぎるでしょ!

すぐそこにいた指揮官が恨みがましい声をあげた

そうだっけ……まあ、単にグレイレイヴン指揮官からのプレゼントのお返しとしてね

この前は一緒に寝てくれてありがとう、いい気分だったよ

指揮官A

指揮官B

君のプレゼントは、とても使いやすかった……

え?

本当のことを言っただけなのに。僕の睡眠ポッドは君の贈り物でぎゅうぎゅうだよ

指揮官A

???

指揮官B

油断していた……グレイレイヴン指揮官はやはり噂どおり罪深き人……

……あ、もしかして他の人にも渡すつもりだった?うぐっ……

あわててバンジの口を塞ぎ、他の指揮官たちの意味ありげな視線を痛いほど感じながら、作り笑いを浮かべつつバンジを部屋から引きずり出した

変って……?どこが変な話なんだ?

何も思っていなさそうなバンジの表情に、逆に自分が大げさすぎたのかと不安に思い始めた

今なら話していいの?

うん、あぁ、君の贈り物は、僕あてだよね

ふわぁ……じゃあ、一緒に訓練する?

前回話さなかったことも、今回は全部話すよ

今日は、全力で相手する

バンジが話しながら銃床を持ち上げると、鋭い音が響いた。その力の入れ具合から、彼が真剣なのがわかる。こんなに急に真剣になられると、少しひるんでしまう

君が望んだんだろ?真剣に相手にされたいって……

僕は「求められれば必ず応じる願望機」だよ

……子ども扱いっていうか……僕は子どものこと、好きだしさ

準備ができたら、始めよう

僕がマジになることはめったにないから

バンジの目に珍しく鋭い光が宿り、やがてそれはかつて見たことのない閃光のような輝きになった