Story Reader / Affection / 常羽·遊麟·その6 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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常羽·遊麟·その3

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目標を倒したルシアは男のマントから1枚の古銭を取り出した

古銭の保管はお任せします

古銭の紋様から見て、九龍と関係しているのはほぼ間違いないでしょう。しかし、闇市とどう関わっているのか……

このマントは一見普通のマントに見えますが、中にチップが縫い付けられています。構造は私たちが持っているIDと似ていますね

よ、どうした?

常羽は横道から顔を出し、こちらに向かって手を振っている

やる~、で、あいつは?

気絶しているだけです

ちぇ、手ぬるいんだな

敵の排除はアディレの事情でしょう。僕たちの目標は古銭を手に入れることだけで、必要以上の対応は受けかねます

わかったわかった、でもどうせ、すぐ問題が出てくるよ

こいつがすぐ起きたり、誰かに見つかったらどうする?グレイレイヴンが監視で残って、俺と[player name]だけで行こうか?

無人エリアに連れていく方法もあります

薬を注射してますから、しばらくは起きません。命の危険もありません

……わかった。でもやっぱ3人はここに残ってくれ。[player name]だけに来てもらいたいんだ

なぜです?

そうだな、まず——

常羽は指を1本立てた

手に入れた古銭はひとつしかない、だから俺と一緒に入れるのはひとりまでってこと

常羽は半分笑ったような表情で2本目の指を立てた

変装は誰でもできるけど、あの男は人間だ。港のボスが人間と構造体の区別もつかないほどの馬鹿だと思ってる?

でもそれは……あまりにも危険では……

最後に——

常羽は3本目の指を立て、こちらにぐっと近づいた

[player name]は俺が絶対に守る

全員の視線が常羽に集まり、場は静まり返った

ほかに心配なことがあるなら、さっさと聞いてくれ

俺がしっかり準備したうえで[player name]に来てもらうってこと、ちゃんと納得させてやるよ

常羽の半笑いの表情は変わらないが、口調は真剣そのものだ

指揮官を連れていって何をさせるんですか?

言っただろ?港のボスに会って、アディレとの取引について直談判する

本当に、それだけですか?

疑り深いなぁ。それとも[player name]のことだから、こんなにピリピリしてるの?

実のところ……あの監視さえ何とかして、時間を稼いでくれれば十分だ

[player name]を連れて行くのも、ただみんなの情報収集の手助けのためだよ。ほら、恩返しというかさ

商人にも恩なんて概念があるんですか?

当たり前だろ。恩と人情、お互い持ちつ持たれつってやつだ

どうしても行くと言うなら、この発信機を左手につけてください。何かあればここを押してください、すぐに突入して助けにいきます

リーがブレスレット型発信機を渡してきた

私が近くに待機して指揮官のバイタルを監視します。もし異常があれば……すぐに皆に知らせます

確かに、発信機に手が伸ばせない状況も考えられますね。リーフの案も保険として二段構えでいきましょう

わかった、それで安心できるならそうしてくれ

[player name]、準備を整えてあさって出発だ

ソフィアに掃除の時間をやらなくちゃ……せっかく頑張ってくれたからな

常羽は気絶している男を指さし、ニヤリと笑った