Story Reader / Affection / ロゼッタ·凛烈·その5 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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ロゼッタ·凛烈·その3

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サバイバル術について指揮官に伝授したいことはまだまだたくさんあるが、今日はここまでにしよう……

うん。カードゲームと同じくらい好き、かな。でも、カードゲームは仕組みが好きで、サバイバルは運に頼らないところが好きなんだと思う

測量をしなければ。今回の任務は実地調査だから

エンジニアリング部によれば、これらの装置を今日中に指定の座標に設置する必要がある

測量用の設備だと思う……機械のことはよくわからない。エンジニアリング部の皆も「ただ設置だけすればいい」と言っていた

他のことは全てエンジニアリング部がリモートで行うそうだから、私たちは設置だけすればいい

装置はほとんどが三脚式で、そのうちのひとつにはカメラが搭載されている。基本的なAI機能も備えているようだ

これを展開して雪の上で固定すれば、AIが自動的にフックを伸ばして測量を開始するらしい

データによっては急ぎのものもあるらしいから、日沈前に設置しないと……あれ……

ない……

装置を起動するモジュールがない

紛失したのか……?どこで?機上?それとも着陸してからここに来るまでの道中……?

出発前にエンジニアリング部とリストの照らし合わせをしたから、持ってきてないということはないはず……おそらく、道中で落としたんだと思う

到着してからかなりの広範囲を移動してきてるし、捜索するだけで1、2時間はかかってしまう……

うん……指揮官の言う通り、そうするしかない

空中庭園特有のおかしな反省文を書く羽目になるけれど……それが一番安全な方法だと思う

大した任務じゃないと思ってたのに、本当についてない……

ロゼッタは大きく溜息をついて、地面に落ちていた小石を海に向かって放り投げる

石は水面を切り、1回、2回、3回、4回……7回跳ねたあと、ようやく海の中に沈んでいった

自分に注がれる視線を感じたのか、ロゼッタは少し頬を赤らめたが、すぐに普段通りに戻った

守林人には落ち込んだ時にこうやって気分転換をする者がいて……急に思い出したから、私も試してみた

とりあえず、行動を開始しないと……

???

おい!クソったれ!石を投げたのはどこのどいつだ!?

え……?

突然のことだった。海面が泡立ったかと思うと、巨大な黒い影が現れた。赤い目が爛々と光っている

石を投げたのはお前らだな!クソが、喧嘩を売りたいってならかかってこいや!

海にカッパがいてたまるか!おいらはクマ型バイオニックだ!

待って……なんでバイオニックが海の中にいる?

海水浴に決まってんだろうが!お前ら、なんでいきなり石なんか投げやがった?奇襲か!?

申し訳ない

お、おう……

ロゼッタの素直な謝罪に、クマ型は毒気を抜かれたようだ。気を取り直し、こちらに経緯の説明を求めてきた

なるほどな……なんとかって機械をなくした、と。そういうことだな

そう。それで、水切りして気持ちを仕切り直そうと思って……まさかあなたにぶつかるとは夢にも思ってなかった。ごめんなさい

おう、そうやって素直に謝るってんなら、言いっこなしだ。おいらも突然石をぶつけられて、ちぃっとばかし頭に血が上っちまってた

というかあんたら、その機械を起動したいんだな?

モチのロンよ!おいらが助太刀してやらぁ

見たこともねえ。でも起動するだけなら、おいらでもできるぜ?

どうやって……

コードでおいらと機械を繋げるんだ。背中にコントロールパネルがあるからよ。おいらが起動モジュールになってやるってことよ!

あなたたちがそんなことできるなんて……知らなかった

おいらたちバイオニックの機能はな、あんたら構造体よりずっと多いんだぜ?……そこの人間、名前は?

[player name]か。よし、じゃあおいらの言う通りにやってみな!

わっはっは、面白い冗談だな!じゃあ早速コードを背中に繋げてみろ!

——

クマ型の助力により、無事に装置を起動することができた。ロゼッタも安心したようだ

ふふん、これで万事解決だな!

最近はよ、どいつもこいつも人間の力になろうとしてる。だからおいらもそうしただけだ。それから、そこの守林人!もう海に石を投げるんじゃねえぞ!

なるべく努力する

なるべくとは!?