Story Reader / Affection / ヴィラ·麗酷·その3 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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ヴィラ·麗酷·その2

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お疲れさまです、指揮官。どうかなさいましたか?

え?そうです、今日は木曜日ですから……

大丈夫です。指揮官はゆっくりお休みください。私は今から軍需品管理センターに行くだけですので

え……?ですが、私の仕事ですから……

も、もしかして……私、何か失敗しましたか……?

……かなりの長時間をかけて説明し、ようやくリーフに一切の問題はなく、単に自分が行きたいだけだということを信じてもらうことができた

……では、今回も指揮官にお任せしますね

なぜなのかはわかりませんが……とにかく、指揮官、よろしくお願いします!

今回はスムーズに補給を受け取ることができた。すぐにホールで辺りを見回す

……やはり、いる。前回と同じ隅の部屋だ。話し相手は前回とは別人のようだが

ヴィラの薄い唇が動く。すると、相手の男は観念したかのように、何かを取り出した……薬剤を入れるためのチューブ、だろうか?

……

……あなたのこと、見なかったことにしていいかしら?

男は動きを止め、ヴィラに何かを言う。そして、ヴィラは盛大な溜め息を吐いた

こっちにいらっしゃいよ

あなたを呼んでいるの。耳が遠いのかしら?

ヴィラはまるで小動物を誘うかのように、手招きしている。果たして自分のことか確信がもてないまま、一歩、また一歩と近づく……

ヴィラはこちらを指さしながら、男に対して何か言った。男はうなずき、ヴィラに黒い箱を渡す

……いい子ね、[player name]

業者と思しき男が、何かをメモする

紙の上には……何やら難解な単語がぞんざいに書きつけられていた。それから……自分の名前……?

見てはいけないと思うほど、見てしまうのが人の性。ということで、紙に書かれたいくつかの単語が自然と目に入ってしまった

業者

よし

ヴィラは満足げに鼻を鳴らした。そして、思いっきり腕を引っ張られ、あっという間に外へと連れ出されてしまった

何でもないわ

あなたの名前を「拝借」して、ちょっとした取引をしただけ

あなたのご想像通りよ。原材料の横流しをしているの。どう?一枚噛まない?

当然、百も承知だわ。もし、断るというなら、ブッ殺して口を塞いでやるわ

もちろん、本当よ。知られてしまった以上、断るというなら今すぐ殺すわ

ただの薬物原料の横流し。大したことはないわ。どう?一枚噛まない?

あら、そう?でも残念ながらもう、あなたは立派な共犯者よ

もちろん、本当よ。知られてしまった以上、断るというなら今すぐ殺すわ

さっきの男がいい値段で流してくれたのも、あなたの名前のお陰

せっかくの共犯者ですもの、多少は説明してあげてもよくってよ

もちろん、任務を遂行するためよ

戦場で、私より長く持ちこたえられる者はいないわ

他のゴミどもを私と同じように強くするなんて、望むべくもないわ。けれどせめて、足を引っ張られないように、対策くらいはしなきゃ

医務室で簡単に手に入るような物なら、わざわざこんな手間をかけると思うの?

あなたって天然なのかバカなのか、本当わからないわ……

……違うわよ。あなたを少し、からかっただけ

本当のところはね……あなたは余計なことをグダグダうるさいし、何をどうしてるかなんてあなたには一切関係ない、ってこと

余計な詮索はするな、って言わなかったかしら?

にもかかわらず、私のプライベートに首を突っ込んでくるなんて、あなたを甘やかしすぎたようね、指揮官サマ?

もしまた同じことをしたら、何をされても仕方がないと思っておくことね。その時になって泣きながら後悔しても遅いわよ

赤髪の女性は、人の不幸に舌なめずりするような顔でこちらを見つめている

アハ、いい顔するじゃない?グレイレイヴンはその顔を額装して基地に飾るべきだわ

とにかく、何もかも忘れることね。ケルベロスは何ものをも恐れない。あなたとは違うの