Story Reader / Affection / アイラ·極彩·その4 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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アイラ·極彩·その2

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あなたがグレイレイヴン指揮官?

私はアイラのマネージャーです

あなたのお陰で、アイラがまた面倒なことになってしまったんです

……とにかく、直接ご覧になってください

……

昨日は作業台の上に収まっていた「積み木」が、今は部屋中に溢れている

部屋の隅の作業台に向かい、アイラは夢中で何かを掘っている。台の上には機能エナジー液の缶が散乱している……

いらっしゃいましたか

あなたがアイラの「謎かけ」を解いてしまった指揮官さんですよね?

……

芸術家にとっては、「ネタバレ」が一番気に障ることなんですよ

もし自分の「謎かけ」があっさりと解かれてしまったら、芸術家はこう思うんです

自分が愚かすぎるのか、相手が賢すぎるのかのどちらかだと

そして、自分が愚かでないことを証明するために、躍起になって新たな「謎かけ」を創る……

もう。本当にぶつくさうるさいんだから……

……えっ?指揮官?どうしてここに!?

あなたが徹夜で作業に没頭する時は、たいていが同じような理由でしょ

トラの首にかかった鈴を外せるのは、それをかけた人だけ――あなたの首に誰が鈴をかけたのか、システムの記録を調べれば簡単にわかるんですから

そう?

……まったくもう

私はただ、もっといい「謎かけ」があるんじゃないかって思っただけよ

自分ひとりであれこれ格闘するよりも、外部の意見を取り入れた方が建設的なんじゃないかしら?

音程が外れてないかを確認するには、誰かに歌を聴いてもらうのが一番よ

そうそう、展示会責任者からの伝言だけど、あなたの作品の展示は次回に先延ばしするって

でもまあ……今日の展示会にも行った方がいいと思うわ

他人の作品が、思いも寄らないヒントになることもあるもの

……まったく、いつもこういう時に限って、ぐぅの音も出ない正論を吐くんだから

とりあえず、マネージャーとしてできる助言はこれくらいね

どう「問いかけ」るかは、創作者自身の問題なのだ……世界政府芸術協会のとある先人の言葉よ