Story Reader / Affection / アイラ·極彩·その6 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.

アイラ·極彩·その1

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ここ何日か、昼夜を問わずおかしな音が聞こえてくる。お陰で寝不足気味だ

音の出処をたどって行くと、宿舎の部屋にたどり着いた。アトリエのように改造された部屋だ

部屋の主は、作業台とにらめっこをしながら何やら忙しなく手を動かしている

あら、指揮官。どうかしました?

何してるように見えます?

作業台の上には積み木のような木片が一面に散らばっている

よく見ると、積み木のうちのいくつかはクエスチョンマークの形をしたフレームに入れられているようだ

これはね、「謎かけ」なの

展示会のための新作よ

黄金時代には「インスタレーション」と呼ばれていた物で、

鑑賞者への「謎かけ」がこの作品のテーマなの

つまりね、鑑賞者に「問題」を投げかける作品

ええ、黄金時代の芸術様式の一種よ

「装置」で「謎かけ」をし、鑑賞者に「観点」を提示する……とても興味深い表現形式だと思うの

……指揮官。私の「謎かけ」、解けるかしら?

木片はどれも変わった形状をしているものの、至って普通の積み木のように見える

……?

よく見ると、たくさんの積み木に紛れて少し変わった木片がある

日頃の作戦時に意識信号の割り振りをしているからか、形状信号には敏感なのだ

手に取った積み木は、例のフレームと組み合わせられそうだ

思った通り、積み木はクエスチョンマークのフレームにきれいに収まった

そのまま何回転かさせると、積み木はクエスチョンマークの湾曲した部分に嵌り込んだ

……!

「クエスチョンマーク」は、積み木を補うことで「エクスクラメーションマーク」になったのだ

さすがは指揮官ね……

「解答」は、展示会まで秘密にしておこうと思ってたのに……