旧世界政府本部
7:00 PM
カウントダウンがゼロに達したが、天罰を思わせるあの光の柱が降ってくることはなかった
反対に通知音が絶え間なく鳴り響いている
前線から後方から、食料基地や重工業工場から……
騒がしい通知音が、ふたりの間の沈黙を埋めた
バラードはそれが何を意味するのか嫌というほどわかっていたが、もうそれについて考える気すらなくしていた
バラード、もう目を背けるのはやめろ
空中庭園は変わった。その現実が今、あなたの目の前にあるはずだ!
今ならまだ戻れる!
……
私が目を背けていると……まだ戻れると……そう思っているのか?
私が間違っていたのか……
彼は内部の情報者からの知らせで、宇宙兵器がいつまでも使用されないのは、空中庭園の会議が終わっていないからではないことを知った
宇宙兵器使用の議案への賛成率は37.1%、反対率は60.2%、棄権は2.7%です。賛成率が議案通過の最低基準を下回ったため、議案は否決されました
まるで見捨てられた魂の怨念が目の前に浮かんでいるかのように、彼はこらえきれず目を閉じた
いや、計画の一部が失敗しただけだ!
7295発の弾道ミサイルの発射プログラムはまだ手中にある。宇宙への指令はオブリビオンのアレイアンテナで可能だ。ゲシュタルトが演算を封じられた状況ならまだやれる!
私が望めば、空中庭園は計画通り10分以内に灰燼と化す
バラード!
その次の瞬間、バラードは密かに隠し持っていたボタンを押しはしなかった
彼は身を翻すと、部屋のガラス窓から外へと飛び出した
お前がここまでたどり着けたのは私が失敗したからか?それとも時代と運命がお前に味方したのか?
私を止めるつもりなら、決着をつけに来い