Story Reader / 本編シナリオ / 12 九龍環城 / Story
ガブリエルさん、そっちはどう？
進捗は予定通りだ。九龍の力は想定より厄介だがな……おそらく、ラミアさんのところも同じ状況だろう
わ、私も答えようとしてたのに……通信でもいじめられるなんて……！
いじめたつもりは……申し訳ない……
ラミアのことは放っておいて、状況を整理しよう。αとルナ様は最初の場所でお戯れ中。戦ってはいるけど、本気で攻め込む気はないはず
うむ……そもそもが、我々3人で行うべきことだ。ルナ様たちはお姿を見せるだけで十分
……
とにかく。九龍は何も言ってこないけど、禄存（ロクゾン）が動きだしてる。このままだと、一時的に強化しただけの侵蝕体はやられてしまいそうだ
ロラン、何か思いついたのだな？
九龍の構造体は逆元装置を持っていないことだし、昇格者の力でパニシングをばら撒こう
濃度が上がれば、自然と僕たちの人形になってくれるさ
パニシングならとっくに撒いているが、もう少し経たなければ効果は現れない
効果が現れるまでは気づかれない程度に交戦し、できるだけ時間を稼ぐ。これが一番確実だと思うよ
ルナ様のご要望通りではないが……賛成だ
えっと……ガブリエルはどうするつもり？
進攻と同時にパニシングをばら撒きます。ご両名はお好きに行動を
方針が決まった瞬間に通信を切るなんて……行動力のかたまりかよ
ガブリエルさんはそういう性格じゃないか。ラミア、見てないからといってサボったら承知しないよ？
ケルベロスの協力なしにどうやって乗り切れっつうんだよ……隊長、連絡は取れましたか？
信号は繋がっているが、応答しない。ケルベロスは何を考えている……
絶対何か企んでるってカムが言ってる……
カム？……あれと接触できるようになったのか？
ほとんどは俺のひとり言みたいになっちゃうんだけど、たまにアドバイスをくれるんです
アドバイス？
例えば、今すぐ剣を振るべき！とかッ！
——ごぁは！！
……まずは敵を片づけよう。それから、できるだけ高い場所を占拠する、いいな？
了解！
