Story Reader / 本編シナリオ / 11 九龍夜航 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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11-5 店じまい

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鼓の音が3回、鳴り響いた

「三更なりーー!今宵の市はこれまでーー!」

……

揺れて、ますね……?

……船が出港したようです

市場の人は皆、撤収したようですね

早くから乗船口にいた人以外は、皆同じ方角へ向かっていきました

港からはだいぶ離れてしまいましたね。構造体の防水性能はさて置き、人間が泳げる距離ではなさそうです

大真面目です

ですよね

指揮官、これからどうしましょうか?

先ほどまでの状況から察するに、ここがひとつの大きな夜市であるとするなら……かなり統制のとれた、組織的行為ですね

おそらく、市が開かれる時間は定められている。船が停泊する時間も同様だとすれば……

その通りです

しかし、夜を待つとなると……潜伏場所を確保する必要がありますね……

でしたら、露天商のあとをつけてみましょうか?

ここは貨物倉のようですね。整然としている……

全ての露天商の商品が、ここに保管されているんでしょうか?

データベースで確認できた「夜市」とは、やや話が違ってきました

……指揮官を拉致したのは、何者なんでしょうか?一体なんの目的で……

犯人は一向に姿を見せないし、次の手に出る様子もない……

いずれにしても、もう二度と指揮官から目を離しませんので

はい

す、すみません、指揮官

先ほどの戦闘中、この船の「守衛」のモデルデータをスキャンしたんですが、

力士陸型、それに舞輪肆型でした。どちらも、黄金時代のユニバーサルトイ社によって開発された百戯班シリーズのパフォーマンス用ロボットです

侵蝕もなく、かなり良好な状態が維持されてましたね……

船内の人間と機械体に侵蝕反応は一切検出されていません。ですが、生体反応がかなり弱く、健康状態は盤石とはいえません……

この船、かなりの秘密を抱えているような気がします

もっとデータが必要だ……

……この機械傀儡から、使える情報を入手できるかもしれませんね