Story Reader / 本編シナリオ / 10 永久列車 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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10-4 アディレの商品

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まさか、最後に爆発するなんて……

あれは道を拓くのと探索するための機械

……ごめんなさい、言うの忘れてた

指揮官。列車に閉じ込められていた人の避難が完了しました

うん、良かった……

ありがとう……

……何か報酬はいらないの?

今、お金持ってない

えっと……お金のためにやってるわけではないんですよ

タダほど怖いものはないって、ジャミラが言ってた

私……役に立った?

はい。あなたの助言のお陰で、順調にいきました

あなたを助っ人に寄越したのはジャミラ……あのお飾りの指導者ですね

ジャミラはお飾りなんかじゃない

ふむ、何か事情があるようですね

雲上人のごとき「貴族」。その「貴族」の言いなりで、畜生のように扱われる平民。それから、あなたたちのいう「取引」……

正直に話してください。今回の混乱に乗じて、何らかの計画を実行しようとしている……そうですね?

……平民は、世界中から列車に集まってきた人たち

列車の作業員として生計を立ててる人もいるし、常羽みたいに列車に売られた人もいる

貴族は、生まれた時から貴族。アジールはジャミラのお祖父さんのお祖父さんが買った列車なんだけど

貴族は、永久列車が走り始めた時からいる人たち。だから、貴族だけが列車の個室を使える

貴族は平民を蔑んでる。平民のことを「勝手に繫殖する虫」って呼んでる

だから躊躇なく平民車両を犠牲にしたのですね……

ヒースは貴族派の筆頭で、ずっと前から昇格者の一員になるための取引を望んでた

貴族は、平民と資源を共有するような「不自由な生活」から抜け出したいんだって

荒唐無稽ですね。誰もが昇格者になれるのなら、今頃もっと大勢の昇格者が跋扈しているはずでしょう

……だから、ジャミラは別の提案をした。それが「商品」と、空中庭園の居住権との交換

本当に、ジャミラがあなたたちのリーダーなのですか?アストンではなく?

アストンは、階級間の均衡を保とうとするジャミラを助けるために、権力を使ってるフリをしてるだけ

アディレ商業連盟の内部事情は、思いのほか複雑ですね……

……ひとつ質問していい?

空中庭園はどんなところなの?

宇宙は真っ黒で、寒いのに

……怖くないの?

もちろん、怖いですよ

世界で最も安全な場所といわれる空中庭園にいても、怖い。だからこそ、ここに戻ってきたいんです

ふぅん……じゃあ、空中庭園もそんなにいいとこじゃないんだ……

ルシア、あなたらしくない言葉ですね

指揮官の真似です。指揮官ならこう答えるだろうと思ったんです

伊達に長い間、指揮官のお傍にいるわけではありませんから

…………

――――

ソフィア!早く戻れッ――

?!

何!?

あいつらッ――畜生っ――