Story Reader / 本編シナリオ / 10 永久列車 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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10-3 地上の構造体

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ガラスのドームを突き破り、グレイレイヴンは車内に飛び込んだ。床面に着地した瞬間、周囲から驚く声が上がる

車内は外部から想像していたような狭い空間ではなかった――

豪奢な2階建てのホールの壁面には油彩画がかけられ、上下階をつなぐ階段は見るからに高級な木材でできている

パニシングから逃亡するための列車上で、人々は意外にも穏やかで豊かな生活を送っているようだ

リーフ

……まるで、黄金時代にタイムスリップしたかのようです……

リー

これはまた……豪華絢爛ですね……

貴族の装いの女

ちょ……ちょっと、どこのどなたかしら!?

貴族の装いの男

先ほどから上で戦っていた連中では?

貴族の装いの女

もしかして……

???

皆さん、お静かに

人々の先頭にいた高身長の男が口を開いた。たった一言で、騒々しかった車内が静まり返る

アストン

アストンと申します。そしてこちらがジャミラ様――アディレ商業連盟の指導者です

男の傍らに立つ優雅な少女が軽く頷いた。その顔は白いレースで隠されており、はっきりと見えない

アストン

空中庭園の皆様、心より歓迎申し上げます

ようこそ、永久列車――アジールへ