Story Reader / 本編シナリオ / 04 忘らるる黄砂 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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4-7 オブリビオン

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あなたは誰……なぜ私のことを知っている?

???

……

なんだ、よく見りゃワタナベじゃんか!

ワタ……ナベ?

昔一緒に訓練を受けた時、ワタナベもいただろ?

そんなことも忘れたのか?

…………

どうでもいい。空中庭園の連中とは関わらないのが一番だ

行き当たったのが私だったことに感謝しろ。そうでなければ、今頃お前たちは八つ裂きにされていた

……!

そんなに驚くことではないぞ、小娘

空中庭園の連中が、かつての軍人に何をしたか知っていれば……

リーフ

記録によれば、グレート·エスケープ当時の世界政府は、ある地上部隊を見捨てた……

そして、以降空中庭園との一切の連絡を断っていた地上部隊は、最近になって「オブリビオン」と称し、活動を再開した

そしてあなた、ワタナベさんは空中庭園の構造体でありながら、彼らに合流し……逃亡構造体リストに加えられた……

色々わかっているじゃないか。……お前は最新の補助型構造体だな

うっ……

最先端の構造体をこの目で見られるとは。お前たちを見逃した甲斐があったな

あの……

リーフから離れてください

……

ルシア、これがお前の指揮官か?

一歩踏み出そうとしたワタナベの頭に、リーが銃を突きつけた

かつて、ルシアに助けられたことがある。些細なことだったが……

それでも、きちんと礼を言うべきだろう。これで互いに貸し借りはなしだ

挨拶代わりに、これをやろう

ワタナベは白い紙箱を取り出した

固辞したが、無理やり渡されてしまった

ここらで自生する、名もないミントだ

ワタナベは箱からミントの葉を一枚摘み出し、齧る

我々は間食代わりにしたり、茶を淹れたりする。……酷暑の砂漠も、こいつがあるだけで、かなり楽になるはずだ

なんて強烈な香り……指揮官も匂いだけで目が醒めたようですね。ふふ

そうだろう?

……