――キィぃィイいアああアァぁァッッ!!!!!
体内に残るパニシングの最後の力を絞り出し、ティファは四方に無差別攻撃を放った
今の位置だと直撃は免れない――
指揮官!
ガアァンッ!!!
乱れ飛ぶティファの無差別攻撃。漆黒のトゲがギリギリの場所を刺し貫く
ルシアは身を翻して、漆黒のトゲを間一髪で躱した
ルシアを抱きしめながら、近くの遮蔽物へと飛び込んだ
指揮官?
ルシアが先ほどまでいた場所は、漆黒のトゲで刺し貫かれている。危ないところだった
しかし、後方のリーフたちの周囲には遮蔽物もなく——
あっ……ああ……!
リーフッ!!!危ないッ!!!
リー……さ……!?
うっ……!
リーはとっさにリーフを庇い……その攻撃を全身で受け止めた
鋭い触手によって貫かれたリーの身体からは……循環液が……
アーーーハはハはァァーーーーッ!!!!
リーは片手で触手を掴むと、痛みをこらえつつティファの顔に銃口を向けた――
ア……ハはハハーーーー!!!
うっ……!
ティファの顔が、リーの至近距離の一撃によって粉砕した
そして全ての力が……失われていく……
っ……う…………
ティファの力が消失したと同時に、リーは膝を付いた
リーさんッ!!
……
ギギィーー!!!
周囲の侵蝕体が一気に押し寄せてくる。その目的はグレイレイヴンでない
ちカラ……チかラ……
ギギィーー!!!
ウバう……ワれガ……
侵蝕体は息絶える寸前のティファを囲んだ。そして、我先にとその身体を引き千切り始める
クれ……チカら……
痛…………い……っ
ギギィーー!!!
指揮…………官……私……っ……痛い……よ………………っ
指揮……官……………………………………
こんなこと…………力を奪うために……
惨……すぎます……
リーフ……もう見なくていい……
リーさんっ!今すぐ治療を……っ!
駄目ですリーフ!ここは長く持ちません!リーを連れて移動しましょう!