Story Reader / 本編シナリオ / 01 機械は芸術の夢を見る / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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1-1 灰鴉の越境

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最後の2匹!!

ギ……ガギギ……!!!

くぅっ!な、なに……!?

ルシア、そちらの状況は?

腕が……耐え切れなかった

ギギギーーッ!!!

どけッ!!!

ギ……ギ……

動かないで。見せてください

……これは……駄目ですね

……

あなたの腕はもともと、応急処置で一時的に補強しただけにすぎません。ここまで酷使すれば、耐えられるはずも……

……とはいえ、僕もあなたに言う資格はありませんが

……僕の銃も、過熱状態です

指揮官、生存者を発見しました!

お前たち……来てくれたのか……

あなたの身体は、すでにパニシングに侵蝕されています。幸いまだ軽度の侵蝕で、逆元装置の許容上限には至っていません

あなたの意識海へのアクセス許可をください。パニシングに抵抗するための負担を、ある程度は軽減できると思います

わかった……まさか、最新鋭の補助型機体にお目にかかれるとは

もう少しだけ、持ちこたえることができたら……他のやつらも……

いや、すまないが、あんたの言う侵蝕体のことはわからない。俺には状況を把握する余裕もなかったから……

見ての通りだが、俺たち補給小隊は侵蝕体に迫られてこの高架橋までの撤退を余儀なくされた。一縷の望みを賭けて、臨時通信拠点を設置して救援を待っていたんだ

この辺りの侵蝕体は数もさることながら、予想を遥かに上回る凶悪さだった。俺たちの構築した防衛線が、無意味に終わるなんて……

あんな動きは今までに見たことがない。間違いなく、あいつらは何らかの組織形態を持っている

侵蝕体は、パニシングの殺戮命令に基づく簡単な行動しか取れないはずですが……

あなたの言う組織形態について、詳しく教えていただけませんか?

この辺りの落書きは見たか?

調査してわかったのだが、あれには侵蝕体を引き寄せる効果がある。機械の意識にしか理解できない、特別な意味を持っているらしい

人類の思考モデルを持つ俺たちでは、まともに解読できない代物だ

落書きのせいで、侵蝕体の意志は強固に束ねられている。お前たちも気をつけてくれ……

パニシングの、新たな側面なのでしょうか?

いや、違うと思いますよ。侵蝕体の唯一の行動特性は、人類及び人類の意識、そして行為を示す全個体の消滅を指向するものです

侵蝕体に意思伝達の必要はありません。ですから、単なるパニシングの影響だけと考えられませんね

情報は確かに受け取りました。あなたたちの貢献に、感謝します

意識の伝送を行ってください。機体の回収は、粛清部隊にお願いしますので

その前に、もうひとつだけ……