森息の秘密1
武器として扱う爪や、バランス装置である尻尾と内緒話をすることがある。森息の秘密2
左目に包帯がないことを時々忘れてしまう。突然「目を隠して」と言われると、無意識に右目だけを隠してしまう。森息の秘密3
以前にも増して好奇心旺盛になり、うんざりしきっている人の後をついて質問攻めにしている21号をしばしば見かける。その点、周囲にいる人々を真似る姿は見かけなくなった。森息の秘密4
グレイレイヴンの指揮官に「21号の自然な笑顔を見たことがある」と言われた夜、21号は休憩室で鏡に向かってひと晩中微笑んでいた。自然な笑顔を再現しようと意識しすぎたせいか、鏡には見慣れた不気味な笑顔しか映らなかった。森息の秘密5
21号にとっての自由とは「何ができるか」ではなく「何をする必要がないか」である。森息の秘密6
「会議中や公共施設での武器の使用を禁ずる」という特殊な禁止令と通告を、過去に二度受けたことがある。森息の秘密7
カヌンがいた保全エリアの難民たちの行方をこっそりと調べたが、有力な情報は得られなかった。しかし「伝説」のケルベロス隊員である21号が話しかけてきたことで、データ管理室の構造体はたいそう驚いたそうだ。森息の秘密8
機体の鋭い知覚能力のためか、21号の行動範囲内では虫が激減した。生態シミュレーションの担当部署は、その原因を突き止めるまで環境設定パラメータに異常が発生したと思い込んでいた。森息の秘密9
機体の初期塗装は従来通り白をメインカラーとしていたが、エイハブの最終設計にて現在の色に調整された。設計記録には手書きのコメントが残されている。「やはり白以外にしよう……白い機体はもうこりごりだ……」森息の秘密10
機体の爪は液体金属でできており、武器がなくても一定のダメージを与えることができる。21号が必要と感じた時には自由に爪を伸ばすことができる。例を挙げると、ノクティスを攻撃する時など。森息の秘密11
異災区事件からしばらくして、世界政府芸術協会のレオニーは回収したスレーブユニットの残骸で小さなゴロの模型を作った。模型を受け取った21号は、それをドミニク記念公園の記念碑付近の緑地にこっそりと埋めた。それ以降、誰にもその話をすることはなかった。森息の秘密12
ある日、ふと「研究所を出たら何をしたい?」という20号の質問を思い出した21号は、今の自分が「したいことを具体的に答えられる」ということに気がついた。