ナナミ·芒星の秘密1
機体に貼られているステッカーは、いわばほんの一部である。ナナミは新機体のために大量のキュートなカートゥーンのステッカーを箱に詰め込んで用意していた。しかしハカマに「セージ様の……いえ、カード騎士の輝かしいイメージに影響を及ぼす懸念があるかと」という切り口で説得された。ナナミ·芒星の秘密2
推進ホイールに使用されている発光素材は最大輝度2万nitを超えており、機械体たちの間では「小さな太陽」と呼ばれている。非戦闘時にはナナミの気分に合わせて点滅させることもできる。ナナミ·芒星の秘密3
「機械体の覚醒度が高ければ高いほど人間に理解されやすい」というのは、かつて学界で広く認められていた定説であった。しかしこの定説はナナミの登場により一瞬にして崩れ去った――覚醒度が最も高い機械体であるナナミを前にして、ほとんどの人間は理解どころか思考についていくことさえ困難である。ナナミ·芒星の秘密4
機械体関係学及び人間関係学による実験分析にて、ナナミは大人よりも子供の方が意思疎通を取りやすく、科学者よりも芸術家の方が思考を理解しやすいとの結果が出ている。全サンプルデータの中で最も高い「ナナミ理解力」を獲得したのは……指揮官だった。ナナミ·芒星の秘密5
剣を盾に差し込んでアックスの形となる可変斧だが、他の機械体から電気ギターと誤認されたことがある。この事実を知ったナナミは大喜びで黄金時代のロックバンドを真似し始めた。彼女はサングラスをかけて歌を口ずさみながら「カード騎士」のテーマ曲を「弾く」。ナナミ·芒星の秘密6
身長を測る際、ナナミはこっそりつま先立ちをしていることがある。ハカマに問い詰められると「宇宙には重力がないから!」「ナナミったらいつの間にか浮いちゃってた!」という言い訳で誤魔化している。ナナミ·芒星の秘密7
多くの機械体たちによる強い推薦を受けて「天使の光輪」が新機体の頭部に装備されていた時がある。しかしナナミはアグレッシブかつダイナミックに動くことが多いため、光輪が頻繁に落下してしまった。結果としてネヴィルはアイデアを断念せざるを得なくなった。ナナミ·芒星の秘密8
何度も機体を変更しているナナミだが、メインとなる武装を変更するのは今回が初めてだ。チェーンソーに対して熱狂的なロマンを抱えるナナミの興味を惹くために、ネヴィルは可変斧に「チュイィインッ」と音を立てながら切断できる戦闘モジュールを追加した。ナナミ·芒星の秘密9
ナナミは遠征時に大量の漫画、ゲームカセット、黄金時代の映画DVD等、たくさんの「人類の面白い産物」を持ち込んだ。これらのお陰か宇宙船の子供たちや機械体たちは、故郷の地球についての認識を徐々に深めていくことができた。ナナミ·芒星の秘密10
ディスカバリー号に乗船してからナナミは紙の日記を書く習慣を身につけた。ハカマが部屋を掃除している時、偶然その日記帳を見つけたので読んでみたところ、地球の文字の記載が日付以外に一切なく、代わりにナナミの自由奔放な落書きや無数のかわいらしいキャラクターシールが貼られていたのだとか。ナナミ·芒星の秘密11
抽象派、印象派、黄金時代のコミック調、ファンタジーマシン印象主義派、超現実機械野獣派、ナナミ自身が考案した独自の画風等、合計1000種類以上のスタイルで「ナナミと仲間たちの大冒険」と名付けた童話を1万作以上も描いた。その中で最も頻繁に登場するキャラクターは指揮官だ。ナナミ·芒星の秘密12
ナナミは「ぜろ、いち、に、さん」の計4つ存在する「ナナミの三原則」を信条にして守り続けている。そして深宇宙の演算で指揮官と出会ってからは、自分自身、指揮官、そして仲間たち全員が生き続けられる未来を信じ、その実現に向けて努力するようになった。