Story Reader / 外伝シークレット / EX04 響鳴のアリア / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX04-4 緊急降下

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ルシアの高速斬撃で、屋上のメインゲートが崩壊した。ルシアは刀を小脇に構えて、先陣を切って屋上に突入した

敵はいません。安全です

ルシアは屋上に侵蝕体がいないことを確認してから、振り向き、廊下にいるグレイレイヴンの隊員に向かって頷いてみせる

ここはB区域を見下ろすことができる一番高い場所のようですね

はい。承知しました

僕はちょっと準備してきます

リーはそう言と、屋上の端まで行ってしゃがみ、持っていた4つの装置を屋上の端に固定している

ルシアは刀を機体右の鞘に収めると、こちらに歩み寄ってきた

……申し訳ありません、指揮官

司令部での勝手な発言や、先ほども的確な指示が出せませんでした……全て隊長として失格です

最終的には指揮官に頼らざるを得ませんでした

グレイレイヴンの隊長として、もっと考えて行動すべきでした

それは隊長として当たり前の職務です

……仰る意味がよくわかりません

それは、結果論ではないでしょうか

私にしかできないこと、ですか?

私の長所ですか?

指揮官がそう仰るのなら……

リーフ

皆、スキャンが完了しました

……そうですね、今は任務が優先です

スキャン結果から見ると、侵蝕体は39ブロックの工場地帯に集中しています

リーは話しながら、手でリーフが展開した都市の投影を拡大した。画像中では、侵蝕体を示す赤い点が工場地帯全体を覆っている

これほどの規模だと、直接工場を攻撃するのは現実的ではないですね

では……

ルシアが話しながらこちらを見た

……承知しました

では、私とリーは35ブロックか42ブロックから突入します。指揮官とリーフはここから遠隔支援をお願いします

えっ?前に……

戦場においては確かにさまざまな要素を考慮して作戦を立てる必要があります

以前のリーの着眼点ももっともです

リーフは接近戦が得意ではありません。落とし穴のところでフロート銃の制御演算力を大きく消耗しましたが、指揮官に側でサポートいただければ大丈夫でしょう

ごめんなさい……皆の足を引っ張ってしまって

気にしないでください。自分の長所と短所の両方を認識することが大切ですから

ほう?

リーフは、ルシアの話を聞いて少し驚いたようだったが、すぐにいつもの表情に戻った。両手を胸に当て、少し不安そうに頭を下げた

皆さん……

作戦計画を確認すると、リーは我先にと屋上の右側から飛び降りていった

あなたたち3人が使うための降下用のスライドレールと基礎防御装置は、屋上の端に置いてあります。すぐに使えます

リー……

話している暇があったら、作戦を開始すべきですね。時間がかかるのはいかにもまずい

そうですね、わかりました

リーさんはいつもストレートに自分の考えを話しますね

ええ、ストレートに言わないこともありますが、そんな時は行動で示していますし

か、かわいいですか……そうです、ね……

私もリーさんみたいになれるでしょうか……

ええ……

えっ?

ええ……

リーフと話している間に、ルシアはリーが屋上の端に残した装置を手に取っていた

では私も出発します。リーフ、指揮官、気をつけてくださいね