Story Reader / 外伝シナリオ / EX02 極夜再臨 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX02-5 駆けつける

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ヘヘーン!……お前たちを逃すと思ったか!

子供たち

ぐっ……空中庭園の悪魔になんか負けるもんかッ!みんな、総攻撃だ!

必殺!ドレーク音波攻撃ッッ!

録音再生器

——

ぐわあああああ、やーらーれーたー!

エステバン……「空中庭園の悪魔」はちょっと……子供たちに悪影響なのでは?

単なるお遊びだし、問題ないでしょ!

作戦エリアから遠く離れた合流ポイント。エステバンがシーモンや子供たちと戯れているのが見える

傍らには武装した漁師たちもいる。どうやら彼らはシーモンが言っていた居住拠点の住民だったようだ

ロゼ姉、ロゼ姉じゃん!

声をかける前に、ひとりの少年がこちらに気づいた。分厚いダウンジャケットを着込み、発光する装置を首にかけている——イヴァンだ

イヴァン、さっきのは何?

ドレークの声さ。この前録音したんだ。上手く録れてるだろ?

なぜイヴァンがここにいる?

最近みんなでここに引っ越してきたんだよ。そしたら動物が急に襲ってきて……けどロゼ姉たちが来てくれたってことは、家に帰れるってことだよね!

うん、絶対家に帰してあげる

ところで、このタマゴロボは誰が入ってるの?

子供たちはそう呼んでいるみたいだ。全体的に丸いからな

グレイレイヴン指揮官。覚えてる?

あっ……思い出したッ!

ロゼッタに言われて思い出したようで、イヴァンは母鶏のようにロゼッタを後ろに庇った

ロゼ姉は渡さないからなッ!

ごめん、イヴァンは……

ふん、わかるもんか!

よしよし、このあとは大人の話し合いだ。ガキはガキどもと遊んでな

えっ、待ってよ……!

イヴァンは抵抗むなしく、漁師に掴み上げられてしまった。漁師は慣れた手つきでイヴァンを子供たちお手製の雪玉の上に放り投げた

面倒をかけて悪かったな

よく見れば、かつてムルマンスクで会ったことのある漁師だった。ただ、その表情は以前よりずっと柔和になっていて、ロゼッタや守林人をまっすぐに見つめている

ロゼッタ、前に話したな

うん……最初はほんの一握りの人間がわかってくれればそれでいい。いつかきっと、何もかもよくなる。皆、前に向かって進んでいるんだから

でも、どんなに変わったとしても「罪人」という烙印は消えない……

シーモン!そういう気が利かないこと言うなよ!

僕はただ事実を……痛ッ!肘打ちするな!

エステバンとシーモンもこちらへ向かって歩いてくる。エステバンは少しふらついているようだ。機体に問題が起きているのだろうか

うーん、脚部のどこかの連結かな……でも問題ない。戦えるよ

ええ、偵察も終わってます

10分後に、我々空中庭園及び現場の守林人は戦場に突入し、バイオニックを外へ誘導しましょう

ああ……そうすれば拠点の戦闘被害を軽減できるだろう

その通り。漁師たちも戦闘に参加したいと言っているし、ここを僕らの最終防衛線にできればいいのだが

エステバン、君は僕と、それに漁師たちと一緒に最後方で戦おう

待ってよ、なんで前線に行かせてくれないんだ?シーモン、私これくらいの怪我……

怪我どうのじゃなくて、適性の問題だよ。うっ……まあ、多少は怪我のこともなくはないけど。とにかく今度の戦闘が終わったらすぐ拠点に戻って修理して、それから前線に戻ろう

…………

つまり、我々が敵を誘導し、シーモンたちは後方支援を行うということだな。[player name]、守林人の指揮は任せたぞ

はは、守林人はあなたとリンクできないが、命令は必ず遵守する

頼もしいな

つまり、以前と同じような共同作戦というわけね、ディアンナ

そうだ。また以前のように一緒に駆けよう

いや、今の私はもう走れない……

では、予備のセットを使うといい

予備!?