Story Reader / 外伝シナリオ / EX02 極夜再臨 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX02-4 雪上の衝突

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ゴホッ……ゴホッ……

あなたたち、大丈夫?

罪人に心配される筋合いはねぇ

それに、バイオニックどもだって……

シーッ、余計なことは言うな

戦闘を終えたロゼッタが漁師に向けて話しかけたが、

伸ばした手は振り払われた。男たちは以前と変わらない、かつて見たことがある態度でロゼッタや駆けつけた守林人たちを拒絶した

貸しを返してもらってるだけだ

あんたらは船長総代表が呼んだ救援なんだろ……感謝はするが、これは俺たち航路連合の問題なんだ

男たちはそう言い残すと、武器で体を支えながら建物の中に入っていった

あの連中に任せておけば、このエリアはすぐに復旧するだろう……でも、まさか空中庭園の応援がロゼッタと[player name]だとは……

ディアンナは小隊を率いて辺りの様子を確認すると、こちらに向かって歩いてきた。どうやら思わぬ再会を喜んでくれているようだ

私は空中庭園に一時的に身を置いているだけで、正式に加わったわけじゃない。ここで何か起きて応援が必要なら、私が来るのが自然なことだと思う

では[player name]は?

なるほど、空中庭園では構造体が指揮官を指名するのか。[player name]を指名できるというなら、私としても興味がある

臨時で借りただけ。[player name]がグレイレイヴンの指揮官であることはかわりないわ

おや……気づかれていたか。名もなき英雄を気取っていたのに

あれは危なかった。ディアンナがもし私と同じように運が悪かったら……

ロゼッタ。また「自分はついてない」なんて言っているのか?

…………

それにしても[player name]。その格好は……ロゼッタの仕業だな?

重さに見合う防御力だし、加速機能を追加すれば私たちと一緒に走れるかもしれない。数秒くらいなら

ロゼッタがあなたにこれを着せたということは、それだけあなたのことを大切に思っているんだ

極地機兵か……やはり手触りは悪くない。人間が乗り込めるタイプも何回か見たことはあるが、いやしかし、見れば見るほど可愛らしいのでは……

ディアンナの手は最初、極地機兵の頭部を優しくなでているだけだったが、いつしかそれは強く揉みしだくような動きになった。頭部の塗装が剥がれそうな勢いだ

ディアンナ……そんなことをしてる場合?今の状況、把握してる?

もちろん、我々も空中庭園の増援が動き出したことを察知して駆けつけたんだ。これで占領されたエリアを取り戻せる

確かにそうなんだが、頭数が足りなくてな。エリアを守るためには、戦力を分散する必要がある

戦力を分散しなければ一気にエリアを奪還できるが、奪還したとしても守りを置かないでいたならすぐにまた奪い返されるだろう

それで、我々は遊撃戦を展開することにしたんだ

数で敵わないなら、せめて遊撃を繰り返すことで少しでも相手の攻勢を削ぎたいと考えている

首席どの、ロゼッタ、聞こえてますか?

あっ、守林人もいるのか!皆無事で良かった!

突然通信が入った。どうやらシーモン側の任務も無事完了したようだ

エステバンは相変わらずだな。で、どうした?

首席どの。エリアの奪還状況はどうなっていますか?こちらはなんとかエネルギーパイプを奪還できましたが、そちらのハブ施設は……

でしょうね。首席どのなら問題ないと思ってました。順調な滑り出しだ

ええ、大丈夫です。ただ、エステバンが……

大丈夫だ!ほんの少し怪我しただけで、まだ全然戦える

このあとは人員を分散して敵の守りが薄いエリアに行かせますが、首席どのはこのポイントで僕たちと合流してもらえませんか?

そのポイントは……

ええ、もうひとつの居住拠点です。専有面積が大きいので、駐留しているバイオニックの数も他の場所とは比較にならないほど多い

なるほど、ここからが厳しくなるということか……