Story Reader / 外伝シナリオ / EX01 グランブルー / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX01-6 暴走する現実

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……こんなに大回りさせるなんて、おそらくロランの奸計でしょうね

とはいえ、あいつがここで姿を消したことは間違いありません

台座にハッチのようなものが……

ロランの痕跡は台座の外壁にカムフラージュされたハッチの前で消えていた。どうやらここから降りたようだ

了解です。ハッチにクラッキングします

はい

一般的な工業レベルの気密室ですね。ロックは解除できました。開けますよ?

待って、リーさん!動かさないで!

慌てたようなリーフの制止に、リーは手を止めた

指揮官……ハッチの下方1m辺りから、パニシング濃度が急激に高くなっています

重篤汚染区域レベルです。ハッチを開ければ指揮官は侵蝕され、5分ともちません

ザッケんな!上と下でそんなに濃度が違うことあるかよ!?

このクソみてぇな遊園地の地面は隔壁かなんかか!?とんでもねぇな!

スキャンしてみる……カレニーナが言った通りみたい

あ?

構造体が耐えられる濃度ですか?

いえ、重篤汚染区域を上回る濃度です。逆元装置ではどうにもなりません

……悪意のある誰かが、故意に付近のパニシングを地下に集中させたんだと思います

環城の時の昇格者と同じですね……

ええ。パニシング濃度を自在に制御できるというのは、実に厄介でした……

であれば、打つ手なしですね……

おい、俺がいるだろう

アイツ……アシモフが手術の前に言ってただろう。ロランが俺に埋めたのは昇格ネットワークの端子みたいなものだって

ということは、俺はヤツらと同じように高濃度のパニシングの中でも自由に動けるはずだ

……確かに、そうかもしれません

カムイの安全のため。俺たちの目的は同じだ

この借りはいずれ返してもらうからな

ふん。礼を言うのは全部済んでからにしろよ