Story Reader / 外伝シナリオ / EX01 グランブルー / Story

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EX01-6 暴走する現実

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仲間がカムのもとにたどり着いた時には、それから10分が経っていた

リーフの緊急処置を受けたカムは、再びロランを追いかけようとする

少し落ち着け

うるさい、邪魔するな

邪魔するつもりはない。だがな、お前が壊れれば、カムイも同じことになるんだぞ

わかっているとは思うが、その機体は戦いのための一時貸しみたいなもんだ。必ず返してもらわなきゃならん

…………

……まあ、黒野のレポートに有用な情報があった。提案がある

……言え

カムイの機体は閉鎖された意識海ごと精密検査をする必要があるわけだが、その機体に今、お前は共存している。このまま時だけが経てば、カムイが危なくなる一方ってわけだ

ロランと決着をつけたいなら止めはしない。だからまずはその機体を返せ。代わりに、お前に手を貸してやる

幸運にもニコラがお前の意識海と相性の良い機体を見つけてきた。性能はやや劣るが、かなり安定した機体だ

長期的な使用には改造が必須だが、10日間程度の戦闘なら、今のままでも十分使えるだろう

どうせ今のその機体では戦闘力を維持できない。これを貸してやるから、好きなだけ暴れるといい。カムイの方はどうにかする

気をつけてください!上方に高エネルギー反応です!

軌道砲で手術カプセルを射出するなんて、一体何考えてるんですか!?

安心しろ、耐衝撃の特製カプセルだ。機体と簡易意識転移装置を1時間で届けるのに、他の方法があると思うか?

……

どうした?手術自体は俺が遠隔操作でやるが、転移装置の接続はお前がやるんだぞ

カムイは助かるのか?

俺は科学者だ。保証はできない

だが、昇格者や黒野よりは当てになるんじゃないか?……個人的な見解だが

カムは唇を噛むと、皆を押し退けて落下した降下ポッドに向かった

……カムイから聞いたことがある。アンタはアシモフだろ?

……ほう?

「口を開けば技術がどうの、理論がどうのばかりで、どこからどう見ても変人。」

「つまんないヤツだけど、悪人じゃない。」

カムはカプセルからケーブルを引き出し、自身の身体の端子に接続する

楽観的すぎるが、今は一旦信じてやろう

理由もなく人を信じるとは……腹が立つ

そうだな

ケーブルを端子に差し込んだカムは、地面に座ったまま動かなくなった。まるで眠っているようだ

とはいえ、誰の信頼も裏切りたくはないからな……

どれくらい経ったのだろうか……

………………

…………………………

[player name]

カムイの機体をどけて、カプセルのハッチを開けろ

……

…………

どうだ、自分の身体を持った感覚は?

……別に何も変わらない

ならいい。黒野時代のお前のデータ通りに調整しておいたからな

カプセルを出たカムはひと通り身体を動かすと、大剣を拾い上げた

行くぞ。これ以上、時間を無駄にはできない

待て!新機体の換装後は先に……

無駄だ。やつは止められない

カプセルに入れて、青いボタンを押せ。そしたら輸送機に戻る

輸送機はカプセルを回収次第、空中庭園に戻る。お前たちはやるべきことをやっていればいい