Story Reader / 境界条約 / 瑠璃頂 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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NO.36 黄粱台

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そろそろ終わりか?

もう少しよ、あと20秒!

5秒!

閉幕よ!あとは残りの侵蝕体を始末すれば……

威勢のいい銅鑼と太鼓の音が徐々に小さくなり、緞帳を下ろすための滑車が錆びた音を鳴らして動き始めた

だが、何十年もの間使われていなかった滑車は、緞帳の重さに耐えきれず、バラバラになってしまった。重い音を立てて緞帳は舞台に落ち、埃が舞い上がる

今、我が身は金色の鎧をまといて、双剣を――箱に封ず――

ああ――故郷に春きたる時――我は山河を巡礼せん――

御前の金石衛に――千里眼の百里弓に――家を飛び出した鈴花姫に――許将軍に手を合わせん——

無伴奏の長台詞が終わり、文四郎自身の幕が下りる時が来た

もう、一言の台詞を発するエネルギーも残っていないかもしれない

だが、文四郎にとってはどうでもいいことだった。ついに、最後の芝居をやり遂げたのだから

好きにさせてあげましょう。今は瑠璃頂の浄化塔を探さないと

それこそ、あいつに礼を言うべきだな。あれ見ろよ

舞台の天井に大きな穴が……どうやら落ちたのは滑車だけじゃなかったようですね

大きな穴の向こう、朧気に見えるのはCPF浄化塔の輪郭に違いなかった