レオニーの「ハムレット」第二世代のテスターになる約束をしてから1週間が経った
この1週間というもの、レオニーの精神状態は傍から見てもわかるほどに劇的に変化し続けていた
そのお陰で、興奮開始から崩壊寸前まで、ひとりの人物の何かに対する態度が一変するまでに、たった147回の連続異常エラー警告さえあれば足りると知ることができたのだ
世界政府芸術協会の正門をもう一度叩くと、そこには思いがけない人物が立っていた
[player name]、来た……
構造体の目の下にクマができることはないが、彼女の話し方からここ数日残業で夜更かししていることがわかった
ずいぶんと呑気なものだな、[player name]
遅刻だな
いや、お前が間違っている。私がテストの開始時間を10分早めておいた
訂正しろ、「リード」テスターだ
リーダーシップのある者は自分の強みを最大限に生かすべき、そうでしょ?
え?ふたりは仲が悪いの?プロフィールには同学年ってあったけど?
シルカが、卒業後にいろいろなことを教えてくれた先輩がいたと話してくれた。その時の口ぶりじゃ、その先輩をとても尊敬しているようなものだったわ
先日も私のところに来て、世界政府芸術協会の手伝いを申し出てくれたし、この人はとても熱心な人だと思うんだけど?
ええと……それはさておき、参照用にもっとサンプルデータが必要なの
バネッサ指揮官のマインドビーコンは強度が高くて、以前のテストでは副作用はでなかった
彼女は更にさまざまなパラメータ変数の下での実験計画を立ててくれて、その通りにやってみても悪くないかなって
もういい、雑談の時間は終わりだ
[player name]、今回の相手は私だ
ちゃんとついてくるんだぞ、いいな?