……
ひっ!?グ、グレイレイヴン指揮官?
ど……どうしてここにいるのがわかったの?
もう……次は背後から急に現れないで……
隊員の皆と街へ遊びに行かないの?どうして私のところに来たの……
……き、急に来てみたくなったから
ラミアがいる小さな空間を見渡すと、ビニールプールや滑り台の遊具、お菓子のカート、そして散らばった手持ち花火があった
な、何!?言っておくけど、全部正当な手段で手に入れたものだから
頑張ってセットしたんだけど、それなりに見えるかな?
ラミアはビーチでひとりで遊ぶ子供のように、おずおずとこちらの手を引っ張ると、作ったばかりの砂のアートを見せてくれた
フン、別にいいでしょ……特にあなたたちにとってはね
人魚は上目遣いで、目の前の人物を怯えるように見てきた
あれは……もう解決したの?
もうあんな風に……怪我をしないよね?
彼女は頷いた
ラミアもあなたにひと言……ありがとうって言いたかった
……ここでこうやって私と穏やかに話をしてくれるから
……難しいことはわからないけど、でも、あなたはあなた……だと思う……
何があっても、きっと同じことをするでしょ?
ラミアは少し怯えながら手を伸ばし、目の前の人に触れようとしたが、迷った挙句に手を引っ込めた
彼女はその両手を掴むと、顔を上げた
どんな問題があっても、あなたみたいな人なら、すぐに解決できるよ
こ、これからどうするの?まだここにいるの?
知り合いに見られたらマズ……いや、そうじゃなくて……
このセッティングですごく疲れて……ええと、そうでもなくて……
あの、ここにいたらどうかな、って言いたいの。ここは静かだし、一緒に話をする……とか
わわ、私、あんまり話が上手じゃないけど……
じゃあ……
だ、大丈夫。私、心が広いから
時間ならたくさんあるし、あなたがいたいだけ……いていいよ……