Story Reader / イベントシナリオ / スターライトコンボ / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

ヴィラ スターライトコンボ

>

……

……

振り返って一歩踏み出す間もなく、急に強い力で腕を引かれて体が後ろに倒れそうになった

指~揮~官~

誘ってきたのはそちらでしょう、どうして私を見て逃げようとしたの?

日頃ヴィラにお世話になっているお礼と感謝を込めて、今日の七夕のイベントに招待したのだった

ただヴィラの笑顔を見た瞬間、なんとなく嫌な予感が――つい、無意識に逃げ出そうとしてしまった

突然誘ってきて突然逃げ出して、そして今度は突然謝る……アハ、もしかして、何か悪だくみでもあるの?

こちらが言い終わる前に、ヴィラが強引に言葉を遮った

今日は祝日みたいね、何のお祝い?

ヴィラは気付かないという様子だ

しかたなくヴィラに目線で合図され、七夕の由来と習慣を彼女に説明した

あら、愛に関する祝日ってこと

でも、不思議ねえ。どうして指揮官はわざわざこの日に、私を誘い出したのかしら?

もしかして、私とデートしたいの?

デート、したかったの?

これ、デートよね?

ハァ……

ヴィラはイライラした様子で溜め息をついた

私に感謝するためにイベントに招待して、ここで待ち合わせたんでしょう?デートって、会う約束をすることじゃなかったかしら?

なにをウジウジしてるのか、さっぱりわからないわ

ヴィラの苛立った表情は演技ではないようだ。自分の考えすぎだったのだろうか?

……

……

やっぱり私とデートしたかったのね、指~揮~官?

だから、会った時から変な行動をしているわけ

そんなことを考えていたなんてね

特別な日に私を誘っておいて、何もないフリ。あなたのその矛盾した感じ、すごくウブで可愛いわよ

とっても楽しいデートになりそう

ご褒美として、デートの誘いを受けてあげる

ただ、私みたいな鼻つまみ者の構造体と一緒にいたら、あなたまで嫌われちゃうかもしれないわよ

嫌われて帰る家がなくなったら、膝を抱えて私に懇願なさい。私は慈悲深いの、そうなったら部屋の隅に小さな寝床を用意してあげてもいいわ

アハ、そうよね。指揮官はすごく人気者ですもの

うかうかしてたら、他の構造体に取られちゃうわ

でも覚えておいて頂戴。相手が誰であろうと、一度私の手に落ちたら私のものよ

ヴィラはこちらの腕を掴んでいる手に力を込めた

私、とっても欲張りなの

誘ったのはあなたよ。私が満足するまで帰さないから