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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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Ⅶ 秩序の逆襲

モニターの中、「秩序の番人」はようやく「秩序の法典」を手に入れた

しかし「秩序の逆襲後」の設定がプログラムされていないせいか、「秩序の法典」を読み終えたエコーは、石の上に静かに腰を下ろした。少し落ち込んでいるようにも見える

とても素晴らしいシミュレーションでした

ですが、ただのシミュレーションです

私にできたのは、データサンプルをシミュレーションマシンに入れて、これから起きる物語を予測するだけ。最終的な「結果」を見出すことはできません

では……なぜあなたは「結果」に執着するのですか?

私はただ、エコーという個体がリアルの世界で遭遇する事象に興味を持っているだけです

小さな蝶でも羽ばたくことで、嵐が起きるかもしれません。どんなにサンプルを追加して、何度シミュレーションを行ったところで、それが現実の予言になるとは限らない

ドルシネアはモニターに映っている「秩序の番人」を見つめ、何かを考えている

すると、モニターの中の「秩序の番人」が突然立ち上がった

これは……物語のアナザーストーリー?

……新しい指令は入れていません

マシンのコンソールを開くと、びっしりと表示されたデータフローがドルシネアの瞳に映る

コンソールでは、「秩序の番人」のコアは彼女が「秩序の再構築」に失敗したと判定したようです。よって「秩序の再構築」に成功するまで、彼女は旅を続けるようですね

これは、データにまで浸透した執念ということか……

その執念は、一体どんな物語を描くのでしょうね……

エコー……

セルバンテスは何かを考え、ため息を漏らした

何かを感じ取ったかのように、荒野の中、紫色の髪をした構造体は頭を上げて、遠くを見つめた

???

▅▂▆▆▄▃▅▂▆▇……

……いいえ、大丈夫

情報によれば、あの場所まで……そう離れていないはず

???

▆▄▃▅▂▆▇……

……ええ、本当に大丈夫

行きましょう。けじめをつけなくちゃいけない

???

▇▆▆▄▃▅▂▆▇……

足のない不気味な鎧は、彼女に呼応するかのように低く音を鳴らす

夜の帳が降りて、紫色の髪をした少女は自分の旅へと出発した