部屋に入った時、カレニーナは武器の性能を調整中だったようだ。その忙しそうな様子を見て、しばらく扉の横で待つことにした
時が刻々と経つにつれ、とっくにこちらに気づいていたカレニーナは沈黙に耐え切れず、とうとう爆発した
おい!そこにボケッと突っ立つために来たのかよ?ああもう、声をかけろってーの!オレから声をかけろっていうのか?
ケッ、まあいい、今度からさっさと声かけろよ。別にたいして重要なことはしてなかったんだ。で、これは?
た、七夕?七夕って……そういう関係の人間同士で一緒に過ごす祝日のことだろ……
少女の頬はだんだんと赤く染まり、なぜか声のボリュームが小さくなって聞き取れないほどになった
だ、だ、だ、だから!これ、どういうつもりなんだって訊いてんだよ!
訊ねながらカレニーナには答えを待つつもりはないようだ。話をそらすように、「ビリビリッ」と騒がしい音をたてながら包み紙を破った
1枚、2枚……なんだこれ、宇宙博物館のチケット?
こ、こんなのもらっちまったら、い、一緒に行ってやるしかねーな……おい、言っとくが、オレはビッグバンに興味があるだけだからな!