うわぁ~~!ナナミ、これ開けていいの?今すぐ開けていい?
少女は包み紙に伸ばしかけた手をピタッと止めた。彼女が箱を持ち上げて揺らすと、中から微かなカサコソという音が聞こえた
えっとね、これはブラインドボックスってガチャだって指揮官が言ってたでしょ。じゃあまずナナミ、中身を当ててみる!まっ、ナナミは天才だから言い当てられるでしょ!
あれ、軽い……指揮官まさかこれ、空っぽってことはないよね?
ふむふむ……これは、パワーちゃん強化のための秘蔵パーツとみたッ!
ナナミが勢いよく包み紙を破くと、中から精巧に作られた星座ステッカーの束が現れた。その洗練された味のあるデザインは、世界政府芸術協会作でも通じるほどの出来栄えだ
ビンゴー!やっぱりナナミって、超超超~スゴイよね~!
あっという間に、ナナミは大型武装機械のパワーの体に数枚のステッカーを貼りつけていた
指揮官、見てー!パワーちゃんが星空に浮かんだみたいじゃない?よし、ドンドン貼らないと……ちょっとぉパワーちゃん、なくしちゃダメだからね!