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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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Ⅲ SP-02

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なぜ君がこの指揮システムのテストにこうも積極的なのか、まるで理解できないな……

議長があれの価値をおわかりになっていないだけです

確かに予備の指揮官育成システムは必要だが、なにもこのシステムである必要はないだろう?

我々には「戦争」に対する理解と覚悟がまるで足りていません。ファウンスで学んでいる者も同じです

「指揮」と「軍事」の能力は似て非なるもの

戦争か……

現行のシステムにおける最大の懸念点は、指揮官と構造体の組む時間が長すぎるということ。小隊内に不要な情が生まれます

うん?結構なことではないのかな。つつがない任務遂行は互いの信頼関係があってこそのものだ

メリットでもあり、リスクでもあるということです

スザク小隊の悲劇をお忘れですか?構造体と指揮官の間の過度な関係性が招いた悲劇だ

うむ……考えてみよう

だがな、それはこのシステムの安全性と機能性が証明されてからの話だ

当然です。ですから最も信頼できる指揮官にテストを担当させているのです

ハセンが去ったあと、ニコラは誰かと通信を始めた。まるで独り言のようにボソボソと呟いている――

彼ら自身ですら気づいていないのだ。何体もの強力な構造体と運命的な絆を築いた指揮官というものの恐ろしさを……

その気になれば、空中庭園を転覆させることも容易いだろう

そうだ……今はまだその兆しはないが、抑止力が必要だ

特に「あれ」にはな……