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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐21

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カレニーナ!お前のHP、大丈夫なのか!?

は、何か問題があるのか?

トラップの矢を浴びたい放題に浴びるカレニーナと、それをオロオロ見つめるカムイ

いや、トラップを踏みすぎだろ、そうもブッ続けで……おい!気をつけろよ、カレニーナ!

カムイはとっさにカレニーナを引っ張ろうとしたが、間に合わなかった。カムイが話し終わらないうちに、また新たなトラップが作動した

床が開き、中から細長い火炎が噴き出す。何条もの炎がカレニーナの体を焼き、ただでさえ少ないカレニーナのHPがまた下がった

そこでカレニーナはおもむろに回復薬を取り出すと、自分の体に振りかけた

間違いない。これはカムが自らのゲーム経験から修得し、ヴィラとカレニーナに伝承したあまりよろしくないプレイ方法だ

なるほど……この種のゲームはそうやってプレイするんですね……

待て待て!違うって!それは邪道なんだって!多分カムが教えたんだろうけど!!

大事なことだから2回言うけど!邪道です!!!!

俺はこんな風にしたことないぞ!?その時はちょっと下手だったのかもだけど、プレイスキルでトラップに対処すんのがゲームの醍醐味でしょーが!!

知恵と操作テクでトラップを乗り越えるんだよ!!!

簡単に言うと、トラップの場所を察知するとか、作動したトラップを回避するとか、そういうことですね?

そうそう!

ふむ、それはそれで面白そうですが……。ただ、常日頃の行動を見る限り、カムイに本当にそれができるのか、僕には疑問です

おい、お前ら、何をぐずぐずしてやがる。さっさと来いよ!

カレニーナはすでに、回復薬戦法によってトラップエリアを抜けていた。こちらを見て鼻白んでいる

ふん。俺だって余裕だっつうの!見とけよ!

その直後、カムイが触れた仕掛けが作動し、付近の出入り口がことごとく閉まってしまった

えっ、なに!?どうなっちゃったの!?

瞬殺でしたね……

ふむ。トラップを無視して回復薬を飲み続ける、というカムのプレイスタイルは必然的に生まれたんですね。よく理解できました

つまり、カムイにはトラップを察知及び回避する能力が皆無、ということである