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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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伝説の執行者‐11

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すまない……誤解して攻撃したのに、村まで護送してもらうなんて……

いいえ、ちょうど私たちも村を目指していたんです

ルシアたち3人は、村人たちと一緒に移動していた。通りがかった魔族を倒し、村に戻ってきたのだ

っていうかさ、石碑には「人間は魔族を追いやった」とかなんとか書いてたよな?それにしてはさっきの魔族、ずいぶん強かったみたいだけど……

魔族に勝ったのは国王で、俺たちじゃないんだ。魔族どもは単に腹いせで……

昔、勇者は魔王に勝った時に、戦いの終わりを宣言したんだ。でも、当時の国王が「魔族は絶滅させなければならない」とか言い出して……

それが今にいたるまで続いてるんだ。だから魔族の方も……

愚かな国王ですね……あちこちに戦争の火種を振りまいて、最後はどうするつもりなのやら

うーん……まあでも、それはゲームの設定だからさ。そこにこだわるのは意味ないぜ?

カムイ、まさかお前は伝説中の『ゲームなら何でも大好き節操なしの雑食ゲームオタク』とかいうやつなのか……?

もともとここに来るつもりだったってのは、何か事情があるんで?

ええ、仲間を探しているんです

仲間って……まさか別の村を攻撃した、あいつらのことか?

村人は怯えた表情を浮かべる。どうやら彼らにとっては、魔族よりヴィラたちの方がよほど恐ろしい存在らしい

いいえ、私たちが探しているのはリーフという別の仲間です。髪はボブカットで、浮遊できて……

ルシアはリーフの特徴を思いつく限り伝えたが、村人の反応は鈍かった

女の子は何人か見かけたが、ぴったり合う子となると……

おい、お前ら、聞いてただろ?心当たりはあるか?

村人は振り向いて呼びかけたが、誰もが首を振るだけだった

残念ながら、それほど有用な情報は得られませんでしたね。おそらく国王が悪人である、ということ以外は

そういうことなら、リーフは国王に捕まってるかもしれないな。戦争ばっかりやってるヤツだ、勇者を捕まえるくらいなんとも思ってないかもだし

ですが、指揮官のパーティは国王と会っているようです。他のメンバーはどうあれ、指揮官は悪人に与して悪事を働くような人ではありません

それでに、リーフが国王に囚えられているのなら、カレニーナだって黙っていないでしょう

言い終わると、ルシアは目線でリーとカムイの見解を促した

……ヴィラがどう動くのかは読めません。僕だってそう何度もヴィラと仕事をしたわけではないですし

カムならリーフを助けるはずだ……いや、絶対に助ける

……少なくとも皆、リーフは国王のもとにはいないという結論にいたったようですね

でもさ、アイツらがだまされたって可能性もあるじゃん……

カムイ、一体どこの誰があの4人全員を同時にだませると思うんですか?

だな……ありえないな

大変だ!!!!

ルシアたちのブリーフィングは、突然駆け込んできた村人によって中断された。村人は体から大量の汗を流し、ひどく慌てている

どうしたんですか?

こ、子供が……魔族に襲われて……!俺ひとりではどうにもならない!今すぐ武器を持ってついて来てくれ!!

……まだ走れますか?すぐに案内してください。子供のことは私たちに任せて

あ、あんたらは……

通りすがりの勇者です