念のため、何度も確認しましたが……
どうやら、サンドワールプールのエリアの大部分が機能を停止したようです
一体誰が……カムイでしょうか?
そうかもしれませんね……
空中庭園より……通信要請……
……グレイレイヴン、聞こえるか?
ルシア!リーさん!!
通信が回復した……!
つまりは、通信妨害の動力が失われたということですね
リーフ、どこにいるんですか?
合同部隊と一緒にいます。皆さんを支援する準備はできてます!
君たちは、そのまま待機していてくれたまえ
ですが、ハセンさん……
私と科学理事会の代表は、サンドワールプールに関する情報をすでに把握している
サンドワールプールの気象エンジンは、免疫時代の浄化塔のパーツを利用したものだ
つまり、空気中の大量のパニシングが気象エンジンの吸引力に引き寄せられていると考えられる
そうであれば、サンドワールプールに足を踏み入れた瞬間にパニシング警報が発動するはず……
……もしかして……黄金の粉末ですか?粉末がパニシングを抑制していた?
そういうことだ
黄金の粉末……つまり抗体は、パニシングを完全に抑制できていません。近いうちに反動が起こるでしょう
合同部隊は安全のため、即刻撤収すべきです
もし反動が起きたら……ニタやガードは強力な侵蝕体へと変貌する恐れがあります
リーフ、すぐに撤収してください
で、でも、皆さんは?
……ルシア
…………
サンドワールプール内部には他の部隊もいるな?
はい。カレニーナ、ビアンカ、それに、カムイも中に……
指揮官を危険に晒すつもりは毛頭ないが……
地球の同胞を見捨てるわけにもいかない
……捜索に向かってくれ
撤収の件は、私が話をつけておく!