Story Reader / 幕間シナリオ / 雪嶺に捧ぐ / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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雪の音

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待って……あれは……

目の前の侵蝕体の体躯には、わずかに服らしきものの残片が残っている。そう、まるで聖職者の服のような――

そして、その首に掛かっているのは、十字架……鮮血に染まってはいるが、見間違えるはずがない

……そんな……そんな……

まさか……スノー……神父……?

神父が……機械体だったなんて……

……それは……違う。ビアンカ、私は……もう食べたんだ

……父として言うなら……聞き入れてもらえるだろうか……

騒ぐ声

……このくそったれ!機械の化け物め!……信仰なんて、時代錯誤もいいところだ!

見てみろ!……!それでどうなる?誰が助けに来るんだ?……

人は誰しも罪を背負っている。もちろん……私も。いや……なんでもない

ビアンカ……来……来なくていい

私は……ここに留まらねば。留まらないと……ひとりで……この教会を守る……

ビ……

あいつ……シスターには攻撃しないな?

……あれは……

侵蝕体の貧弱なアームに、人間の腕がだらりとぶら下がっていた。まるで、うっかり引っ掛けてしまったかのように

人間の腕は、その手に短刀を握っている

……ブルースの……ナイフ……

ビ……

神よ……もし私の声をお聞き届けいただけるなら

全ての罪を……ビアンカが必ず……

ビアンカ……君は優しくて、強くて、勇敢な、とてもいい子だ

……ひとりで背負います

ですが、その前に……

私は再び罪を犯さなければなりません……

……自分の心に従い、選びなさい。我が子よ

裁きを……

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雪は、しんしんと降り続けている