Story Reader / 幕間シナリオ / 刃の下に育つ / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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オアシス小隊

小隊1位の報奨だとさ。お前と一緒に開けろって教官に言われたよ

なんだ、もったいぶって……ん?……軍用ナイフか?

ククリナイフだな……いかにも肉体派の教官らしい。確かにいいナイフではあるが……で、1位は私とお前のどっちだったんだ?

同率1位そうだ。報奨はひとつしかないけどな

つまらん。私はナイフなどいらないし……前線に死にに行きたがっているお前にぴったりなんじゃないか?

じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ。いつか俺が……はは、その時はこいつをお前に託す

ふん、願い下げだ

……

どうやら、このナイフを受け取るのは運命だったらしい

双刀使いか……様になるだろうか?

ブルースの手はククリナイフを固く握り締めていた。寒さもあいまって、酷く硬直している。その拳からナイフを取ることは容易ではないように思われた

暫し佇んだワタナベは、やがてゆっくりと跪き、親友の手を片手で軽く握った。そしてもう一方の手でナイフの刃身を丁寧に取り外し、それを包帯で巻いて、身につけた

本日よりオアシス小隊の指揮は私が執る。これはブルースの……最後の命令だ!